山形県立酒田西高校が全教員による新たな研修を実施!非認知能力育成への挑戦
近年、教育界では非認知能力の重要性が広く認識されつつあります。山形県立酒田西高等学校では、2026年6月10日に全教員35名を対象に、非認知能力測定ツール「Ai GROW」を用いた研修を実施しました。この取り組みは、同校が東北地域で初めての試みとなり、教員自身が非認知能力を測定し、それを基に相互フィードバックを行うという新しい形の研修です。
非認知能力とは?その重要性
「非認知能力」とは、学力テストでは測ることができない「表現力」や「自己効力感」、「協調性」といった、個人が社会で成功するために必要な能力を指します。新しい学習指導要領が求める「主体性」、「多様性」、「協働性」を育成するためにも、これらの能力を可視化し、評価することが求められています。しかし、これまでの教育現場では、数値化や評価の方法が確立されていなかったため、生徒の多様な力を引き出すことが課題とされてきました。
研修の実施背景
酒田西高校は「高等学校DX加速化推進事業」に採択された学校の一つです。2024年度からは全生徒も年2回「Ai GROW」の受検を行い、非認知能力の成長を測定していきます。今年度から教員全員がこのツールを用いることとなった背景には、教員自身が非認知能力の理解を深めることで、生徒の指導に向けて新たな視座を得られるという期待があります。
研修の内容と進行
研修は15時40分から17時までの1時間20分間行われました。
- - 対象者: 校長・教頭を含む全教員35名
- - 内容: 「Ai GROW」の受検結果をもとにしたフィードバックセッション。
ファシリテーターとしてIGS株式会社の教育ソリューション部長である矢部一成氏が参加し、各教員が自分の結果を見ながら、互いの強みや成長点を理解し合う場を設けました。この取り組みは、教員間でのポジティブなフィードバック文化を醸成すると同時に、共通言語をもって生徒指導へと繋げられることを目指しています。
研修の効果
研修を受けた酒田西高校の齋藤校長は、「教員同士が自身の強みに注目し、互いにポジティブな環境を作ることでチームワークが向上しました。私たちが生徒の非認知能力育成を促すには、まず私たち教員自身もそのプロセスを理解し、体験することが不可欠です」とコメント。これにより、学校全体の教育力向上にも寄与すると期待されています。
教員の成長と学校の未来
今回の取り組みにより、教員は自らの非認知能力を手に取るように理解し、さらに生徒一人ひとりをより深く理解するためのデータとして活用することが可能になります。このように、教員の成長が生徒指導に直結することで、学校全体の教育環境の向上につながることが見込まれています。
酒田西高校の挑戦は、今後の教育現場の新しい一歩と言えるでしょう。多様な力を持つ生徒たちの成長を見守るために、教員自身が非認知能力を高め、教育方法を常に更新していくことが求められています。
まとめ
山形県立酒田西高校の今回の研修は、全教員による非認知能力測定が新たな教育指導法としてどのように機能するかの先駆けと言えるでしょう。生徒の成長を支え、教育現場全体の質の向上を図るために、今後もこのような取り組みが重要です。非認知能力の明確な測定とそれに基づく研修が、教育の未来を変える可能性を秘めています。