書店DXの革命、バーチャル空間での実証実験
新型コロナウイルスの影響で、書店に足を運ぶ機会が減った結果、多くの読者が新しい本との偶然の出会いを失っています。このような現状を打開するために、株式会社Xが行ったのが「書店デジタル・トランスフォーメーション調査レポート」に基づく実証実験です。
実証実験の背景
書店はただ本を売る場所ではなく、読者が新しい情報や物語に出会う場所でもあります。コロナ禍において、従来の書店の役割が変化してしまった今、販売手法を見直し、デジタル技術を活用した新たな出会いの場を模索する必要性が高まっています。この実証実験では、バーチャル空間を活用し、「リアル」と「デジタル」を融合した新しい書店体験を提供しました。
実証実験の概要
実験は2021年6月14日から6月18日まで、東京・虎ノ門ヒルズビジネスタワー内のCIC TOKYOで実施されました。参加者は出版業界に携わる関係者であり、バーチャル空間内での直感的な本の購買意欲を測ることが目的でした。
参加者の声
多くの参加者からは、新しい書店体験に対する興味と期待が寄せられました。「様々な切り口で本を選べるのが面白い」「書店に置けない専門書を見つけられる」といった意見が多数上がりました。さらに、「本とグッズのコラボレーションも可能では?」という新しい提案もあり、限られたスペースを超えて広がる可能性に期待が高まりました。
実証結果と今後の展開
実証実験の結果、バーチャル空間でも書店と同様の購買意欲が利用者に生じることが確認されました。また、参加企業とのディスカッションを通じて、バーチャル空間でも「背表紙を活用した本の展示」や「棚づくり」が重要であることが分かりました。偶然の出会いを演出するためには、選書と棚の配置がカギとなるのです。これらの知見を基に、さらに選書・棚づくりをテーマにした実証実験を進めていく予定です。
調査結果のダウンロード
今回の実証実験を通じて得られた情報は、期間限定でオープンソースとして提供され、広く企業様に活用していただけるようにしています。詳細な調査結果は以下のリンクから確認できます。
バーチャル書店を活用した書店DX実証実験の調査結果レポートはこちら
会社概要
株式会社Xは、2020年に設立されたグローバルスタートアップで、多くのメンバーが外国籍です。AR、VR、MR等の総称であるXRを活用し、購買や意思決定のデジタル・トランスフォーメーションを実現しています。詳しい情報は
こちらの公式サイトをご覧ください。