株式会社エヌ・ピー・シーが新製品『EVAスクレーパー』を発表
株式会社エヌ・ピー・シーが、新たに太陽光パネルのリサイクル装置『EVAスクレーパー』の提供を開始しました。この新製品は、今までのリサイクルプロセスを一層強化するもので、市場での競争力を高めることが期待されています。
新製品『EVAスクレーパー』の概要
『EVAスクレーパー』は、当社が独自に開発したホットナイフ分離法®を活用したガラス分離の後工程向けの装置です。使用済みの太陽光パネルからセルシートを分離した際に、ガラスの表面に残る樹脂EVAを特殊なブラシで除去することができます。このプロセスにより、ガラスを割らずに不純物を取り除き、より高い純度のガラスを得ることができます。
製品の特徴
- - 高速処理: 1枚あたり約60秒で処理が可能。
- - シンプルな設計: 電気と圧空エアーのみで稼働する、効率的なシステム。
- - 集塵機構: 除去したEVAを効率的に回収します。
この新たな装置によって、ガラスのさらなる純度向上が見込まれ、その結果、水平リサイクルの価値が実現されるというわけです。これにより、従来のリサイクル方式では難しかった品質の向上が可能になります。
環境への貢献と市場の動向
海外のガラスメーカーでは、エヌ・ピー・シーのガラス分離装置で分離されたガラスがすでに有効に活用されており、2024年の秋からは数百トン規模でのリサイクルが行われる見通しです。国内でも太陽光パネルのリサイクルが加速している中で、新製品『EVAスクレーパー』は、その普及を促進する重要な役割を果たすことでしょう。
製品の仕様
- - 装置名: EVAスクレーパー
- - 処理スピード: 約60秒/パネル
- - 仕様: パネル投入・排出コンベアを含む単体装置
- - 販売目標: ガラス分離装置と併せて、国内で200セットの販売を見込んでいます。
循環型社会の実現に向けて
株式会社エヌ・ピー・シーは、太陽電池製造から始まり、様々な太陽光関連事業を展開してきました。その中で培った知見を活用し、環境に優しく、持続可能な社会の実現を目指しています。使用後の太陽光パネルも、環境に配慮した方法で循環させることが、この新製品の価値のひとつです。
持続可能な未来を築くために、太陽光パネルリサイクルは重要な事業のひとつです。エヌ・ピー・シーの『EVAスクレーパー』が、より良い環境を実現するための一助となることでしょう。
お問い合わせ
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