新たな水供給サービス『アクアシフト』の誕生
ReGACY Innovation Group株式会社と中国電力ネットワーク株式会社による共同開発の成果として、2025年5月23日より小規模分散型水供給サービス『アクアシフト』が開始される。このサービスは、主に工事現場や現場事務所において給排水設備の確保が難しい場合に、従来の課題を解決するために設計された。
『アクアシフト』とは
『アクアシフト』は、沖縄県うるま市に本社を置く株式会社Waquaが中心となり、中国電力ネットワークと連携して提供されるサービスである。小型の海水淡水化装置と循環式手洗いユニットをレンタルするという形態で、これにより現場での水の供給が可能になる。
省コストと環境負荷の軽減
この小型海水淡水化装置は、持ち運びも簡単で、河川や海などの水源があればその場で真水を生成することができるという特長を持っている。また、循環式手洗いユニットには独自の浄水と殺菌機能が備わっており、1回の給水で約1か月間水を交換する必要がない。このため、水の運搬回数を大幅に減らし、コストや環境負荷を軽減することができる。手洗いや機材の洗浄にも利用できるため、効率的で環境に優しい解決策となる。
サービス概要
- - サービス内容: 小型海水淡水化装置および循環式手洗いユニットのレンタル
- - サービス開始日: 2025年5月23日(金)
- - 申し込み方法: 指定URLの問い合わせフォームから申し込むことができる(申し込みはこちら)。
未来の展望
さらに中長期的には、この『アクアシフト』サービスを通じて、中国地域の過疎地や離島における水インフラに関連した事業展開も視野に入れている。このビジョンは、地域社会の持続可能な発展に向けた重要なステップとなるだろう。
オープンイノベーションプログラムとは
今回のサービス開発は、オープンイノベーションプログラム『Co-Creation with Network』の一環として進められた。このプログラムは、中国電力ネットワークが持つリソースと、スタートアップ企業が持つ先進技術を組み合わせることで、既存産業の変革や社会課題の解決を目指すものだ。2024年5月には5社が採択され、このプロジェクトを通じて新たな社会的価値を生み出すことが期待されている。
ReGACY Innovation Groupの役割
ReGACY Innovation Groupは、2022年に設立された企業で、大手企業や自治体との提携を通じてオープンイノベーションによる事業化を促進している。また、経営戦略の策定や新事業のインキュベーションなど、幅広い支援を行っている。
このような取り組みを通じて、ReGACY Innovation Groupは総合的なイノベーションサービスの提供を目指しており、今後も注目すべき企業であると言える。
会社情報
- - 社名: ReGACY Innovation Group株式会社
- - 代表者: 成瀬 功一
- - 設立: 2022年2月2日
- - 所在地: 東京都千代田区神田神保町1丁目24-1 CIRCLES神保町Ⅱ10階
- - ホームページ: こちらをクリック
これからも、『アクアシフト』の動向には目が離せない。特に水供給に関する新しいソリューションを求める現場にとって、期待が高まるサービスとなることは間違いないだろう。