株式会社セールスフォース・ジャパンが、デジタル労働力の提供を促進する新しいプラットフォーム「AgentExchange」の日本展開を発表しました。これにより、日本のSalesforceパートナーはAgentforceを通じて、より効率的に顧客にサービスを提供できるようになります。このサービスの発表は、2023年3月に開催された開発者向けイベントTDX 2025で行われました。AgentExchangeは、Salesforceの既存のクラウドマーケットプレイスAppExchangeに基づき、特にデジタル労働力を活用した新たなソリューションを提供することが目的です。
この新しいマーケットプレイスは、企業に生産性の向上や効率性の増加、イノベーション促進をもたらすAIエージェントを迅速に実装する手助けとなります。現在、日本国内では15社の初期パートナーがAgentExchangeに参加し、厳格なセキュリティレビューを通過した5社が顧客へのサービス提供を開始しています。これにより、企業はそのニーズに応じてカスタマイズしたAIエージェントを迅速に作成し、業務に展開することが可能になります。
AgentExchange上で利用可能なソリューションには、見積もりレコード作成の自動化が可能な「ソアスク for Agentforce」、SalesforceからSMSを送信する「KDDI Message Cast for Salesforce AI拡張オプション」、社内情報を一元管理する「mitoco Agent」など、多様なアプリケーションがあります。これらはいずれも、生産性の向上と効率化を実現するため設計されています。
例えば、KDDIのSMS送信サービスでは、AIを活用して顧客の情報に基づいたメッセージを自動生成することで、顧客コミュニケーションの効率を高めるとともに、24時間365日のサポートを実現します。また、mitoco Agentの運用によって、業務プロセスを自動化し、従業員の負担を軽減することも期待されています。特に、財務管理などの重要業務をSalesforce上で管理するための「mitoco 会計」機能の導入により、企業の迅速な経営判断を支援します。
加えて、効率的な動画やウェビナー活用を実現する「ネクプロ for Agentforce」や、AIと動画を組み合わせてセールスやサポート業務を革新する「1 ROLL for Agentforce」など、他社も多様なアプローチでAgentExchangeに参加し、提供されるサービスを拡大しています。これにより、日本の企業はより多くの選択肢から自社に適したソリューションを見つけることが可能になります。
Salesforceは、この新しいプラットフォームを通じて、今後も国内のサービス提供数を積極的に拡大し続ける計画です。株式会社テラスカイの幹部は、Agentforceと連携することで、企業が自律型AIを効果的に簡易化し、従業員の業務負担を軽減できると期待を寄せています。また、Salesforceは既に海外市場で展開されている7社のパートナーとともに、AgentExchangeの提供を日本市場に広げていく見込みです。
この新しいマーケットプレイス「AgentExchange」は、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進し、デジタル労働力を活用することで、ビジネスの競争力を高めることができる可能性を秘めています。皆様もこの機会に、AgentExchangeを活用していただき、業務の改善にお役立てください。AgentExchangeの詳細は、公式ウェブサイトにて確認できます。
AgentExchangeは、あらゆる規模の企業に提供され、顧客のビジネス成長を支援する商品やサービスの拡充に寄与します。Salesforceは2023年10月から日本語版サイトを開設し、皆様のアクセスをお待ちしています。デジタル労働力の導入をお考えの企業様には、AgentExchangeがその第一歩となることでしょう。