aiwellが新たな統合プロテオミクスソリューションを発表
東京科学大学発のベンチャー企業aiwell株式会社は、最新の質量分析技術を導入した新しい統合プロテオミクスソリューション「aiwell IPA(aiwell Integrated Proteomics Analysis)」の提供を開始しました。このサービスは、AIを駆使したタンパク質解析の新たな一歩を示すものです。
AIプロテオミクス®とは?
aiwellは、次世代のタンパク質解析技術「AIプロテオミクス®」を提供しており、これは日本の著名な学者・林宣宏教授によって開発された国際特許技術です。この技術を用いて、生体内のタンパク質を二次元電気泳動(2-DE)によって画像化し、AI技術によってそのデータを比較検証することで、病気や生理的変化に関連する特定のタンパク質のバイオマーカーを迅速に発見することが可能です。
新サービスの特徴
「aiwell IPA」では、質量分析技術(LC-MS/MS)も融合したことにより、プロテオミクス解析の精度と効率が格段に向上しました。具体的には、2-DEで得られたタンパク質スポットの同定をLC-MS/MSで行うだけでなく、両者を補完し合う新たな運用が可能になります。
たとえば、大規模なサンプル解析の際には、まず2-DEで画像データを取得し、AIによってプロファイル変化のあるサンプルを抽出し、その後、LC-MS/MSを用いてさらに詳細な解析を行うことができます。これにより、解析のコストを削減しつつ、高精度な結果を得ることが期待されます。
先進的なデータ解析
また、aiwellは独自のアルゴリズムを用いて、LC-MS/MSから得られるデータの分析を行い、疾患に関連する共発現タンパク質のネットワークを特定します。これに基づいて因果推論を行い、上流制御因子の解析を通じて、疾患に関連するタンパク質のネットワークを明らかにすることを目指しています。これにより、創薬やバイオマーカーの候補を提示するサービスの展開も計画されています。
多岐にわたる適用分野
aiwellの新しい統合プロテオミクスソリューション「aiwell IPA」は、従来の技術よりも正確で、かつ低コストかつ迅速なバイオマーカー探索を実現することができます。そのため、創薬、ヘルスケア、農畜水産などさまざまな分野での活用が期待されており、幅広い市場ニーズに応えることが可能です。
企業情報
aiwell株式会社は、2018年に設立され、東京都千代田区に本社を構えています。現在、新川崎にはプロテオミクスイノベーションセンター(PIC)を開設し、更なる技術提供を行っています。
これからもaiwellは、独自の技術を用いたプロテオミクスの進化に貢献し、より良い未来のための健康管理と病気の早期発見をサポートしていく所存です。詳しい情報は公式サイトをご覧ください。
aiwell株式会社の公式サイト