東京23区の新築マンション価格、北区が64.3%上昇!平均価格は1億円超え!
株式会社LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、2024年における東京23区の新築マンションの平均価格を調査し、その結果を発表しました。
調査によると、東京23区の新築マンションの平均価格は1億1,862万円と、1億円の大台を突破しました。中でも、北区は平均㎡単価が前年比64.3%上昇し、平均価格は1億3,517万円と億超えとなりました。これは赤羽や十条駅周辺の好立地に億ションが相次いで分譲されたことが要因です。
一方、新宿区は㎡単価が前年比で下落しましたが、それでも199.7万円/㎡と高額な水準を維持しています。
価格高騰の背景には様々な要因が
今回の価格高騰の背景には、円安による資材価格の高騰、インバウンド需要の増加、株高による資産付け替えニーズ、そして低金利など、様々な要因が重なっています。また、資産価値を意識した購入を検討する投資家の存在も、価格上昇を後押ししていると考えられます。
ファミリー層は郊外へ転出?
東京都の世代別移動人口を見ると、20~34歳の若年単身者層は転入超過となっていますが、35歳以上のファミリー層は転出超過となっています。これは、都心部での生活費の高騰や、子育てと仕事の両立が困難な状況が影響していると考えられます。
東京市部でも上昇傾向
東京市部においても新築マンションの平均価格は上昇しています。ただし、東京23区に比べて上昇率は低く、価格水準も半分程度となっています。
今後の展望
円安や消費者物価の上昇が当面続くことが予測されることから、都心近郊から郊外方面へと人口が拡散していくと考えられます。東京23区では今後も価格上昇が続く可能性が高い一方、東京市部では価格上昇に歯止めがかかる可能性もあります。
まとめ
東京23区の新築マンション価格は、北区を中心に上昇を続けています。都心部では価格高騰が続き、ファミリー層は郊外への転出を検討するケースが増えています。今後、東京23区では価格上昇が続く一方、東京市部では上昇率が鈍化する可能性もあります。
東京23区のマンション価格は高騰の一途!庶民には厳しい現実
今回の調査結果を見て、改めて東京23区におけるマンション価格の高騰を実感しました。特に北区の平均価格が1億円を超えたことは衝撃的です。円安や資材価格の高騰など、様々な要因が重なり、今後も価格上昇が続く可能性が高いことは、都心部に住むことを夢見ている人にとって、決して喜ばしいニュースではありません。
記事の中で触れられていたように、ファミリー層は都心部から郊外へ転出する傾向にあるようです。都心部での生活費の高騰や、子育て環境の悪化などが、その要因と考えられます。都会での生活に憧れる一方で、現実的には郊外に目を向けるしかないという、厳しい状況が浮かび上がります。
一方で、東京市部では価格上昇率が低く、価格水準も東京23区の半分程度であることもわかりました。都心部と比べて生活費を抑え、ゆとりある生活を送りたいという人にとって、東京市部は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
しかし、郊外への転出は、都心部の活性化にも影響を与える可能性があります。都心部から人が減れば、商業施設や文化施設などが衰退し、魅力が失われてしまうかもしれません。
今回の調査結果は、単にマンション価格の高騰を示すだけでなく、都市部と郊外部の格差や、人口移動による都市構造の変化といった、社会全体に影響を与える重要な問題を浮き彫りにしていると言えます。今後のマンション価格の動向や、それに伴う社会の変化に注目していく必要があります。