オランウータンの未来
2025-05-13 10:06:18

オランウータンの苦境を描いた写真絵本『キューのふるさとはボルネオの森』

表現されたオランウータンの物語



2025年5月12日、株式会社偕成社より新しい写真絵本が登場します。その名も『キューのふるさとはボルネオの森』。本書では、オランウータン「キュー」が主人公として、彼の故郷であるボルネオの熱帯雨林に焦点を当て、地球環境の危機を伝えます。

キューの背景



キューは東京の多摩動物公園で、最後の野生出身のオランウータンの一頭です。彼は今から55年前、横浜港で発見され、日本にやってきました。キューはボルネオで密猟され、遠く離れた土地で生活を送ることになったのです。しかし、彼の物語はただの動物園の一部ではなく、環境問題とも密接に結びついています。

ボルネオ島の現状



本書の著者、黒鳥英俊氏は、ボルネオの環境保全に長年取り組んでいる専門家です。彼がボルネオを訪れた際、目にしたのは、熱帯雨林が伐採され、アブラヤシ農園が広がっている光景でした。アブラヤシから得られる「パーム油」は食用油や化粧品など、私たちの日常生活に欠かせない商品に使われていますが、その背後には多くの生き物たちの生息地が奪われている現実があるのです。

知ることの重要性



『キューのふるさとはボルネオの森』は、オランウータンの生活や環境保全活動を描いた作品で、読者に「知ることの重要性」を教えてくれます。動物園の身近な動物たちの話を通じて、ボルネオの災害的な現状を啓発し、環境に対する意識を高めることを目的としています。写真家の横塚眞己人氏による美しいビジュアルが、物語に深みを与えています。

トークイベントの開催



また、著者の黒鳥英俊氏と横塚眞己人氏は、2025年の6月から8月にかけて東京都内および首都圏の動物園でトークイベントや講演会を行う予定です。これらの機会を通じて、さらに多くの人々に環境保全の重要性を伝えることでしょう。

この絵本は子どもだけではなく、大人にも響くメッセージを持っています。持続可能な未来を考えるきっかけとして、多くの方に手に取っていただきたい一冊です。最後に、毎年8月19日は国際オランウータンデーとして制定された日であり、この日はオランウータンの保護活動の重要性を再認識することを目的としています。

この新たな写真絵本を通じて、私たちはオランウータンやボルネオの森に思いを馳せ、どのように未来を築くべきか考える機会を得ることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社 偕成社
住所
東京都新宿区市谷砂土原町3-5
電話番号
03-3260-3221

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