超高齢社会における介護施設選びの現実と実態調査2025

超高齢社会と介護施設探しの実態

日本は急速に高齢化が進行しており、特に介護が必要な高齢者の増加が顕著です。それに伴い、介護施設の需要は年々高まり続けています。しかし、実功な施設選びは容易ではありません。多くの家族が、「どのように選べばよいのか分からない」「費用やサービス内容の違いが見えづらい」といった不安を抱えています。特に、介護を必要とする状況が急に訪れることも多く、家族が短い時間で困難な選択をしなければならない現実も存在します。

このような背景のもと、株式会社鎌倉新書とエイジプラスが運営する介護施設の相談・情報サービス「いい介護」は、第1回介護施設探しに関する実態調査を実施しました。この調査では、介護施設を探した経験のある方々を対象に、その選び方や費用、入居後の評価など、多角的な視点からアンケートを実施しています。

調査の背景と目的

本調査の目的は、介護施設選びの実態を明らかにし、これから施設探しに直面する方々の参考になる情報を提供することです。医療的な変化や生活の変化が施設探しのきっかけとなることが多く、相談者の多くは利用者の実子であることから、家族の意向や状況が選定に大きな影響を与えていることが分かります。

具体的には、調査を通じて「きっかけ」「情報収集の方法」「選定基準」などを探ることで、これから介護を考える人々にとって役立つ情報を提供しようとしています。

調査結果の概要

1. 施設探しのきっかけ
多くの人々が「退院後の生活に不安があった」ことをきっかけに施設探しを始めています。次いで「認知症が進行してきたため」など、医療的な理由が多いことが特徴です。73.9％は実子が主に施設探しを担っており、家族グループの中での役割も注目されます。

2. 情報収集と施設見学
情報収集の方法としては、インターネット検索が際立っており、83.5％の相談者がWebを利用しています。また、平均で5.1施設分の資料を請求し、3.7施設を見学することが一般的です。

3. 選び方の基準
選定基準としては、「エリア・立地」が80.6％の支持を受けており、重要性が高いことが明らかとなっています。月額利用料よりも立地条件が重視されることも興味深い点です。

4. 費用の現実
入居一時金及び月額利用料についても、実際の支出が予算よりも高いことが多く見受けられます。親に対する思いからか、「高額でもより良い施設選び」を求める姿勢が伺えます。

5. 入居後の満足度
最も評価された点は「家族の負担軽減」であり、安心感や快適さも高い評価を受けています。