糸魚川市での学生たちのフィールドワークレポート
地域課題解決をテーマにしたフィールドワークが、新潟県糸魚川市で行われました。立教大学法学部の箕浦ゼミと開志専門職大学の庄司ゼミが協力して実施したこのプログラムは、地域創生を目指した取り組みと、実務者との対話を通じて理解を深めることを目的としています。特に今回は糸魚川市の重要な歴史的背景と、現代における市民の生活に焦点を当てた内容となっており、学生たちにとっても貴重な体験となりました。
フィールドワークの初日
8月4日から始まったこのプログラムの初日は、まず「あつまる・つながる・はぐくむ」をテーマにした「糸魚川市駅北広場キターレ」を訪問しました。キターレは、糸魚川の復興の象徴とも言える場所で、様々な地域の活動が集まる拠点です。株式会社イールーの代表取締役・伊藤薫氏から、2026年の糸魚川市駅北大火を受けての復興プロジェクトと、現在の取り組みについてお話を伺いました。
糸魚川市は過去200年で13回もの大火災を経験しており、その歴史は火災対策において重要な知見を提供しています。特に火災に対する町のレジリエンスが高いこと、商人たちが「帳簿を水に浸して逃げろ」と言っていたことからも、その取り組みの深さがうかがえます。伊藤氏が説明されたように、糸魚川は商業の町としての強い意識が根付いており、加えて火災による教訓が市民にしっかりと伝わっています。
Cataloでの対話
次に移動したのは糸魚川ビジネス共創拠点「Catalo」です。ここでも伊藤様から、地域創生における自身の取り組みや、促進している産業と直面する課題について詳しくお話しいただきました。伊藤氏は、東京から地元に戻る過程で、地域の教育機関や研究機関と連携して新たなビジネスの可能性を模索していることを共有しました。特に、フォッサマグナの研究者たちとの連携によって地域学習が進むことを望んでいると強調されました。
学生たちはその話を通じて、地域が抱える様々な課題を理解し、活発な質疑応答が展開されました。この一連の流れから、学生たちは地域課題がどのように解決されていくのか、その基盤がどのように形成されているのかを感じ取ったようです。
市役所でのヒアリング
続いて学生たちは糸魚川市役所を訪問し、市の現在の取り組みを直接市長や行政の方々に聞く機会を得ました。久保田郁夫市長をお招きし、糸魚川市が直面している「縮充」のテーマを中心にお話しを伺いました。市長は人口減少が進む中での施策や、地域の住民がいかに豊かになるかを図る具体的な方法についても言及されました。
市長との対話を通じて、学生たちは更に深い理解を得ることができました。特に、持続可能な未来を描くためには、どういったアプローチで市民が協力し合えるかという点に議論が集中しました。夜には各部署へのヒアリングも行われ、学生たちはそれぞれの分野での課題と向き合う真剣な姿を見せました。
今後の展望
開志専門職大学の庄司ゼミからは4名の学生が参加しており、このフィールドワークを通じて糸魚川市の課題をしっかりと捉えていました。今回の学びを基に、2727年の1月には研究成果の発表を予定しており、どのように地域のビジネスと結びつけていくのかに大いに期待が寄せられています。
このような貴重な経験を得られたのは、ひとえに糸魚川市市長や各部署の皆様、そして伊藤様のご協力があったからです。地域の未来についてともに考える素晴らしい機会だったと感じています。今後もこのプロジェクトの進行に目が離せません。