NECプラットフォームズが自動認識総合展に出展
NECプラットフォームズは、2024年9月11日から13日まで東京ビッグサイトで開催される第26回自動認識総合展に参加し、最新の外観検査システムを展示します。この展示は、製造業における自動化と効率化に向けた重要なステップと位置付けられており、特に労働力不足が深刻化する中での解決策が期待されています。
スキャナ方式ラインカメラの特長
出展されるスキャナ方式ラインカメラは、NECグループが長年にわたり培った画像入力技術を活用しています。このラインカメラは、コンパクトでありながらオールインワンの設置が可能で、物体を面ではなく線として捉えることができるため、連続した素材を常に移動する工場の生産ラインでの使用に最適です。特に、布地の欠陥を検出するデモが行われ、参加者にその性能を直接体験してもらえる機会となります。
デモ内容と静態展示
展示では、スタンダードシリーズの「LS-06」を使用した布地の欠陥検出デモが行われ、これは動態デモとして実施されます。同時に、遠距離撮像に対応したモデルも参考出展され、詳細な性能についても紹介される予定です。
外観検査の自動化が求められる背景
製造業界では、品質管理や外観検査においてベテラン作業者に依存する場面も多く、作業者のスキルによって品質判断にばらつきが生じることが課題とされています。このような状況に対応するため、NECのスキャナ方式ラインカメラは、様々な条件下でも明瞭な画像を提供します。これにより、自動で検品を行うことが可能となり、外観検査の効率化とDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献します。
製品の詳細と利点
1. 幅広い導入条件に対応
スキャナ方式ラインカメラは、最大1800mmの読取幅を持ち、搬送速度は1.2m/秒に対応。さらに高さ約450mmの設置スペースがあれば簡単に設置可能です。特に、遠距離撮像モデルは最大2600mm幅を読み取ることが可能です。
2. 明瞭な撮像画像
最大300dpiの光学解像度を実現しており、安定した撮像を提供します。また、長尺撮像にも適しているため、様々な現場で幅広く利用できます。
3. 現地調整不要
光学調整済みのため、設置時に調整が必要ありません。これにより、時間と手間を大幅に削減し、効率的な導入が可能になります。
4. 複数条件での撮像
熟練作業者の技を機械化し、1台のラインカメラで複数の条件に対応した撮像が可能です。これにより、導入コストを抑えつつ、省スペースでの設置が実現します。
5. 照明方式の選択が可能
撮像対象に応じて、照明の方式や波長を選ぶことができます。これにより、特定の条件下でも適切な撮像が行え、精度の高い検査が実現します。
6. フレキシブルな撮像距離
撮像距離をフレキシブルに調整できることも大きな特長です。遠距離撮像においても対応が可能で、特定の環境における検査ニーズにも応えます。
最後に
NECプラットフォームズが公開するこの新技術は、製造業界の厳しい現状を打破するための一助となることが期待されています。自動認識総合展での展示を通じて、より多くの企業がこの革新的な技術に触れ、導入へとつながることを願っています。