株式会社スタイルポートが特許を取得した3Dプロジェクトコミュニケーション技術
株式会社スタイルポート(本社:東京都渋谷区)は、3D空間におけるプロジェクトコミュニケーション技術に関する特許を取得したことを発表しました。この技術は、Webブラウザ上の3Dモデルを利用して、関係者が同時にコメントや意見を寄せることができる「スレッド型コメント」によるものです。自社開発したWeb 3Dエンジンを活かし、3Dコンテンツ制作のプロセスを効率的に進めることを目的としています。
背景
スタイルポートは、3Dコミュニケーション・プラットフォーム「ROOV」を活用し、住宅販売業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。これまで、国内新築マンション市場で900を超えるプロジェクトを手掛けており、国内有数の3Dコンテンツ制作体制を持っています。この背景を受け、効率的かつ迅速なプロジェクト進行のために全ての制作システムを自社開発してきました。
特許技術の詳細
この特許技術は、以下の特徴を持っています:
- - 同一仮想空間の同時共有: 関係者が同じ3D仮想空間を同時に確認できるため、意見交換がスムーズ。
- - スレッド型コメント機能: 3Dモデルの特定の対象物に対して、複数の人が同時にコメントを記入し、その議論の流れを時系列で追うことが可能。
- - 資料添付機能: コメントに画像やPDFなどを添付することで、視覚的な情報を共有。
- - ステータス管理: 進捗状況や変更履歴を可視化し、修正や確認の効率を向上させます。
特許のメリット
この技術を導入することで、制作現場のチェックバック負荷が軽減されます。対象物と指摘の位置・文脈・履歴が一体化することで往復や手戻りが減少し、プロジェクトのスケジュール短縮が図れます。また、複数の関係者が同時に意見を交わせることで、認識のギャップが減少し、迅速かつ円滑な合意形成が可能になります。これにより業務の透明性も高まり、業務効率が向上することが期待されています。
特許情報
- - 特許番号: 特許第7731569号
- - 発明名: 情報提供システム、情報提供方法および情報提供プログラム
- - 出願人: 株式会社スタイルポート
- - 登録日: 2025年8月22日
今後の展望
スタイルポートは、今回の特許技術を基に、マンション販売における3Dコンテンツ制作の効率化だけでなく、設計段階でも活用されるケースが増えていることに注目しています。デベロッパーや設計会社、施工会社との間での意思疎通を促進し、迅速な意思決定を支援することで、本技術の適用範囲が広がることが期待されています。さらに、3Dコミュニケーションに関連する他の技術についても特許出願を進めており、知的財産の権利化を継続的に推進していく方針です。
ROOVとは?
「ROOV」は、未竣工物件のウォークスルー内覧を実現するデジタルツインソリューション「ROOV walk」と、顧客との効果的なコミュニケーションを支える「ROOV compass」から成る、オンラインサービスです。これにより、物件の購入に関する情報を一元管理でき、顧客体験を大きく変えることが可能です。新築マンション販売においてNo.1の採用実績を誇り、2024年7月にはオフィスや物流倉庫、アリーナなど、非住宅分野にも対応する「ROOV.space」の提供を開始する予定です。
会社概要
- - 社名: 株式会社スタイルポート
- - 設立: 2017年10月
- - 代表者: 代表取締役間所暁彦
- - 所在地: 東京都渋谷区神宮前4-3-15 東京セントラル表参道322号
- - 事業内容: 不動産マーケット向けのITソリューション開発
- - URL: https://styleport.co.jp/
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは広報担当の長田まで。
- - TEL: 03-6812-9555
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