中小企業のBtoB決済トレンド調査結果：請求書カード払いの利用意向が急増

新たな決済手法の普及

2025年3月、株式会社インフキュリオンが実施した調査によると、中小企業経営者や個人事業主を対象にした「請求書カード払い」に関する意識調査で、請求書カード払いに対する認知度が約60%に達し、利用意向は約40%になりました。この調査は、BtoB決済が進化する中、特に中小企業のキャッシュレス決済への期待とニーズが高まっていることを示しています。

調査の背景

事業者間取引では、伝統的な銀行振込が主流ですが、最近ではキャッシュレス決済を活用する企業が増えています。その中でも、「請求書カード払い」は登場した新しい決済方法で、特に資金繰りの効率化や業務改善に貢献しています。インフキュリオンが展開する請求書支払いプラットフォーム「Winvoice」も、取扱高が昨年に比べて平均150%成長しており、業界関係者からの注目が高まっています。

認知度と利用意向の推移

調査結果から、回答者全体の約6割が請求書カード払いを知っており、そのうち約4割が今後利用したいと考えていることが明らかになりました。これは前年に比べて、認知度が約20ポイント、利用意向が拡大したことを示しています。また、中小企業規模が大きくなるほど、この決済方法に対する関心が強いことがわかります。

資金繰りの課題と解決策

調査では、約30%の経営者が資金不足を日常的に悩んでいると回答しました。このような状況において、請求書カード払いはクレジットカードの活用により、資金繰りの改善策としての可能性を示唆しています。特にカードの与信枠を利用できるため、企業は急な出費にも対応しやすくなります。また、経理処理の効率化や、さまざまな支払い先への一括決済の利点もあります。