ウミガメを守るためのビーチクリーン
毎年9月20日は「世界クリーンアップデー」として国連が定めた日。この日、日本全国、そして世界中で、自発的な清掃活動が行われることになっています。特に、美しい海が広がる沖縄においては、観光客の増加や沿岸の開発に伴い、自然の浜が減少。それにより、海洋生物に様々な影響が出ています。プラスチックゴミや釣具が原因で命を落とす生き物たちの姿が目立つようになりました。特に、マイクロプラスチックは、全ての生物の体内に侵入しつつあります。
清掃活動の重要性
ビーチクリーンに参加することで、実際にプラスチックゴミが海を汚染している現場に触れることになります。その経験は、参加者の日常生活において海洋環境への意識を高めるきっかけとなります。私たちはウミガメの保護に全力を尽くしていますが、周囲の人々の関心と行動がなければ、その努力は無意味になってしまいます。当日は、清掃活動を通じてプラスチックごみが生態系に与える影響を説明し、参加者が理解を深める機会を提供します。
恩納村谷茶海岸の美しさ
恩納村に位置する谷茶海岸は、ウミガメが産卵するために帰ってくる貴重な場所で、穏やかな自然環境が保たれています。今年も多くの赤ちゃんウミガメが誕生し、海へと旅立って行きました。沖縄の海には多様な生命が息づいており、私たちにはそれを次世代に残す責任があります。一つのゴミを拾うことで、一つの命が救われるかもしれません。ウミガメたちが生きるための海を綺麗に保つことが、大切です。
共同戦線でのビーチクリーン
ビーチクリーンには、航空自衛隊恩納分屯基地、沖縄科学技術大学院大学(OIST)、米軍嘉手納基地の方々も参加します。また、ベルギー拠点の海洋プラスチック問題に取り組む団体「ウエスト・フリー・オーシャンズ」からも関心が寄せられています。国籍や職業を超えて、多くの人々が集まり、環境保護を目指すこのイベントは、広範な連携によって力強いインパクトを生むことを目指しています。なお、当日はビーチクリーンの内容を日本語と英語で説明します。
イベントの詳細
- - 主催: 読谷ビーチクリーン・ネットワーク / OCPA
- - 場所: 恩納村 谷茶海岸
- - 日時: 2025年9月20日(土曜日)10時~12時
- - 参加費用: 無料(申し込み不要・現地集合、解散)
- - 参加条件: 特になし(お子様も参加できます)
- - 持ち物: 特になし(帽子と水分を持参することを推奨)
- - 問い合わせ: OCPA Facebook
OCPA(沖縄沿海保全同友会)は、沖縄県読谷村でウミガメの保護活動を行うボランティア団体です。設立以来、環境を守るために様々な取り組みを続けています。ウミガメの保護、ビーチ及び海中の清掃、環境教育、地域交流イベントなどを通じて、沖縄の美しい海を未来に残すための活動を行なっています。