Broadcom、VMware Cloud FoundationでのAIモデル実証の成果
2026年8月31日、BroadcomはVMware Explore 2026にて、VMware Cloud Foundation(VCF)上で、さまざまなプロバイダの主要AIモデルの動作検証が完了したことを発表しました。これにより、企業は「モデル・アズ・ア・サービス」として採用でき、プライバシーとセキュリティを考慮したAIの利用がさらに進むと見込まれています。
プライベートAIクラウドの重要性
日々増加するデータの取り扱いや、セキュリティ具合に対する懸念から、多くの企業はプライベートクラウドへの移行を進めています。Broadcomの最近の「Private Cloud Outlook」によれば、企業の56%がすでにプライベートクラウドでAIの運用を計画しているということです。VCFは、推論ワークロード、エージェント型アプリケーション、そしてコンテナ化されたサービスを一つのプラットフォームで実行できるため、運用を分断することなく効率的に管理できます。
高パフォーマンスを実現するVCF
VCFは、MLPerf Inference v5.1準拠のベンチマークテストにおいて、ベアメタルと同等のパフォーマンスを達成しています。これにより、企業がAIをオンプレミス環境で大規模に展開するための理想的なソリューションとなっています。BroadcomのAIおよびアドバンストサービス担当グローバルヘッドのクリス・ウォルフは、幅広いAIモデルを企業向けに提供することで、データの主権を確認しつつも、コスト効率を高めていく方針を示しています。
AIモデルの詳細とサポート環境
Broadcomは、さまざまな企業やモデルプロバイダと提携して、以下の主要AIモデルの動作検証を行いました。
- - Nemotron 3:NVIDIAが開発したこのモデルは、高い精度と効率性を持ち、迅速なタスク完了を支援します。エンタープライズアプリケーションにおけるスケーラブルなワークフローを実現します。
- - Gemma 4:Google DeepMindの新しいオープンソースモデルで、企業向けに自律型AIエージェントを構築可能にする設計がされています。
- - cotomi:NECが開発した日本語特化のAIモデルで、高速処理とトークン効率の向上が図られています。
- - Qwen3.8-27B:Alibabaが提供するこのモデルは、高度なマルチモーダル推論が可能で、プライベートクラウドでも活用できます。
- - GLM 5.2:Z.aiによるオープンソース汎用言語モデルで、自律型ワークフローに対応します。
パートナーとその期待
さまざまな業界関係者も、この新しいAITプラットフォームに寄せる期待は大きいです。Google DeepMindのオリヴィエ・ラコムブ氏は、VCFがGemma 4の高いパフォーマンスをサポートすることで、企業はデータの主権を維持しながら自律型AIエージェントの構築・展開が可能になると述べています。また、NECの山田昭雄氏は、cotomiをVCF上で運用することで機密データの流出を回避できる点に注目しています。
まとめ
Broadcomの取り組みは、企業が安全かつ効率的にAIを活用できる新しいプラットフォームを提供することで、今後のビジネスモデルを大きく変える可能性があります。VCFの導入は、AIの市場において重要なステップとなるでしょう。