鹿児島の入浴警戒情報
2025-03-28 12:05:17

鹿児島で広がるLINE入浴時警戒情報がヒートショック予防に貢献

鹿児島で広がるLINE入浴時警戒情報がヒートショック予防に貢献



鹿児島県では、ヒートショックの危険を知らせるためのLINEサービス「入浴時警戒情報」が実施されています。このサービスは、株式会社エクセル・クリエイツが鹿児島大学の林敬人教授と連携して2013年にスタートしました。ヒートショック防止のために提供されるこの警戒情報は、特に寒い季節の入浴時に多く発生する危険を減少させることを目的としています。

2024年度の成果



2024年度の配信期間は2025年2月末までであり、初期登録者数は189名でしたが、最終的には536名にまで増加しました。これは約3倍に当たります。特に70代の利用者は前年比で4倍の急増を見せ、年齢層における関心の高まりを反映しています。

登録者は男女均等に分かれており、特に50代と60代、70代が多くを占めています。この結果、配信されたヒートショック危険度の情報をもとに、具体的な行動を実行する人が増えていることが明らかになりました。危険指数が高い状態の時に「入浴を控えた」と答えた方は50%に達し、これはヒートショック対策の効果を示しています。

サービスの背景と目的



ヒートショックによる死亡事故は毎年冬に多発しており、特に高齢者が多く影響を受けています。2023年、浴室での死亡事故の8割が高齢者によるもので、ヒートショックが原因とされています。この現状を受け、鹿児島大学の林教授が入浴死の根本原因を調査し、最終的に「入浴時警戒情報」のプロジェクトを立ち上げました。

このサービスでは、LINEを通じて現在の危険度を迅速に配信し、登録者に具体的な注意点や対策を通知します。たとえば、注意を要する日に入浴を控えたり、温度差を少なくするためのアドバイスが行われます。

未来への展望



2025年度以降は、より効果的なデータの収集と分析を通じて、サービスの精度向上を図ると同時に、全国へと範囲を広げていく計画です。しかし、現時点では80代の登録者数が少なく、どのようにこの世代を引き込むかが今後の課題として残っています。

私たちの命を守るためには、こういった取り組みを通じてヒートショックへの理解を深め、各世代に必要な情報を正確に届けていくことが重要です。ぜひ、この取り組みに参加し、自分自身や周りの人々を守りましょう。日本全国でより多くの人が安全に入浴できる日を目指して、今後もこのサービスは発展していくことが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社エクセル・クリエイツ
住所
大阪府大阪市中央区南船場1-16-13堺筋ベストビル5階
電話番号
06-6121-2130

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