内定者フォロー満足度調査の結果
ALL DIFFERENT株式会社とラーニングイノベーション総合研究所が行った新入社員の内定者フォローに関する意識調査の結果、2025年度新入社員が内定企業からの支援をどのように捉えているのかが浮き彫りになりました。
調査の背景とは
来月、2026年度の内定式が多くの企業で開催され、内定者研修や交流会が始まる一方で、内定を承諾した学生の中には、他社からの魅力的な内定を受けて辞退を選ぶ場合もあります。近年、売り手市場の影響もあり、内定辞退率は高まりつつあり、企業は内定辞退防止策が求められています。以下、調査結果の概要をお伝えします。
1. 新入社員の入社理由
調査によると、2025年度新入社員の「入社理由」として最も多かったのは「志望業界だったから」であり、12年間連続で1位を記録しています。2023年からその割合は35%以上に達しています。
2. 入社時の心境
入社時に新入社員が抱えていた気持ちを尋ねたところ、30.7%が「不安」と回答し、他の感情を凌駕しました。このデータは、企業が新入社員をどのように迎え入れるかが重要であることを示しています。
3. フォロー内容のランキング
内定期間中に、新入社員が受けた企業からのフォローでは、「懇親会」が4年連続で1位を獲得しました。「研修」も年々その重要性が増しており、特にコミュニケーションの場が重視されています。
4. フォローの質
内定企業からのフォローで「最も良かった」と感じた内容では、懇親会が73.9%に達し、他のフォローと比べて圧倒的な満足度を見せました。次点は67.6%の「アルバイト/インターン」という結果です。
5. 内定企業での研修の影響
内定期間中に研修を受けた新入社員は、「期待」の割合が高く、逆に受けていない場合は「不安」が増加する傾向が見られました。
6. スキルアップ活動
入社前のスキルアップについても調査したところ、2020年以降、「特になにもしていない」と答えた新入社員の割合が増加しています。「ビジネス本を読んでいる」という回答は急激に減少しており、スキルアップへの取り組みに危機感が高まっています。
まとめ
調査結果は、内定者フォローが新入社員の期待と不安の感情にどのように影響するかを示し、企業が取り組むべき重要なポイントを明確にしています。今後の内定者支援を考える上で、これらのデータは非常に参考になります。企業は入社前のフォローを怠ることなく、新入社員が安心して新しい環境に入れるよう支援を強化していく必要があるでしょう。