新3D設計システム
2021-12-13 11:00:07
無電柱化推進へ向けた新しい3D設計システムの開発が始まる
無電柱化推進の新たな一手
2022年5月、オフィスケイワンは電線共同溝自動設計システム「Click-CCBOX」の開発に着手し、無電柱化を目指す取り組みを強化しています。国や地方自治体が進める無電柱化施策は、景観や安全、防災の観点から重要性が高まっています。近年の自然災害により、電柱の倒壊や停電が長時間に及ぶことから、国土の強靭化が求められています。これを受け、無電柱化に対する期待が一段と高まっています。
1. システム開発の背景
オフィスケイワンの新しい設計システム「Click-CCBOX」は、電線共同溝の設計業務を効率化することが狙いです。電線共同溝は、電力や通信線を地下に集約することで、景観の悪化を防ぎながら、道路の掘り返しを最小限に抑える手法です。このシステムにより、既存の埋設物の位置把握や新設機器の配置計画が円滑に進むことが期待されています。
2. システムの特長
「Click-CCBOX」は、3D計画システムとして、以下の特長を備えています:
1. 効率的な設計業務:3D機能により、埋設物や地上機器の配置計画が容易になり、作業効率を向上。
2. 自動照査機能:設計の基準を自動でチェックし、高品質な成果物を提供。手戻りの削減にも寄与。
3. 自動出力機能:BIM/CIMモデルの自動出力が可能で、他システムとの連携も容易。
4. ICTとの連携:市場シェアの高いCADツールとのデータ交換をサポートし、建設現場のDXを推進。
3. 無電柱化の必要性
無電柱化は、社会インフラを整備する上で非常に重要です。1995年に制定された電線共同溝法以来、国や自治体は整備を進めており、様々な法律も施行されています。無電柱化の推進計画では、新設電柱を増やさないことや、コスト縮減、事業のスピードアップが掲げられています。
4. BIM/CIMの利点
BIM(Building Information Modeling)やCIM(Civil Information Modeling)は、建設プロジェクトにおける情報共有を促進します。このシステムにより、計画から施工、維持管理まで一貫して3Dモデルを活用することが可能となり、効率化と品質向上が図られます。
5. 建設DXの推進
さらに、オフィスケイワンは建設DX(デジタルトランスフォーメーション)を積極的に進めています。最新のデジタル技術を活用し、業務フローや企業文化を変革することで、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。
6. 会社概要
オフィスケイワンは2014年に設立されて以来、BIM/CIMシステムの開発・販売に取り組んできました。橋梁建設現場へのICT導入を進め、近年では日建連表彰の受賞も果たしています。公式サイトでは最新の情報が発信されており、多くの関心を集めています。
このように、オフィスケイワンの新しい3D設計システムは、無電柱化推進に向けた重要なステップとなり、今後の発展が期待されます。
会社情報
- 会社名
-
オフィスケイワン株式会社
- 住所
- 大阪府大阪市西区新町1-10-2大阪産業ビル
- 電話番号
-
06-6567-8951