タイ市場に日本産ゆずときんかんの輸出がついに解禁！

タイ市場における日本産柑橘の輸出解禁

この度、日本の農林水産省が発表したところによれば、日本産のゆずときんかんに関して、タイへの輸出がついに解禁となりました。これまでタイは、ミカンバエなどの病害虫が日本で発生していることを理由に、これらの果実の輸入を禁止していましたが、検疫条件について合意に達したことで、輸出への道が開かれました。

輸出解禁の背景

日本の産地では、農家からの要望が高まっていました。特に、ゆずやきんかんは日本独特の風味と香りを持つ果実であり、タイ市場でも人気が見込まれています。農林水産省は、タイ検疫当局との技術的な協議を重ね、必要な検疫条件を整えてきました。この努力が実を結び、今後日本からこれらの柑橘類が輸出されることになります。

主な検疫条件について

輸出に関する検疫条件は以下のようになります。
1. ミカンバエの発生調査：生産園地において、ミカンバエの発生状況を3年以上調査しなければなりません。これによって、病害虫のリスクを軽減します。
2. 生産園地の登録：生産園地および選果梱包施設の登録が必須となります。これにより、全ての出荷先が安全であることを確認します。
3. 果実の表面殺菌：出荷する果実の表面は必ず殺菌処理を施さなければなりません。
4. 査察：輸出に際しては、タイ側の検査官による査察を受ける必要があります。

これらの条件は、すでにうんしゅうみかんなど、他の輸出可能な果実と同一の基準となっています。

今後の展望

今後、日本産のゆずときんかんがタイ市場でどのように受け入れられていくのか、気になるところです。日本の農家にとっては新たな販路が開かれ、また、タイの消費者にとっては新鮮で質の高い果実を楽しむことができるようになります。これにより、日本とタイの経済的な結びつきがより強化されることが期待されています。

輸出を検討されている方は、最寄りの植物防疫所にお問い合わせいただき、詳細な情報を確認することをおすすめします。タイへの輸出は新たなビジネスチャンスを提供する可能性があります。