東京で新たに始まる「ペット後見」の取り組み
2024年12月より、特定非営利活動法人「人と動物の共生センター」が東京都の大田区羽田に新たに開設される東京支部が注目を集めています。この支部の目的は、猫を飼っている人々の「もしも」に備える"ペット後見"サービスを提供することです。
ペット後見とは?
「ペット後見」とは、主にペットの飼い主が入院や死亡など、不測の事態に陥った時にペットが安心して暮らせるように、飼育費用や飼育場所、見守り支援者をあらかじめ整えておくための取り組みです。このサービスは、特に高齢者がペットと暮らす際の「老老介護」の問題にも寄り添います。
東京支部の設立背景
人と動物の共生センターは、岐阜県岐阜市で2017年から「ペット後見」に関する活動を行い、すでに20組以上の飼い主と終生飼育契約を結んでいます。その活動が評価され、特に関東圏での需要が高まったことから、東京支部の設立が決まりました。支部長には一級建築士および愛玩動物看護師のいしまるあきこ氏が就任し、猫に特化した支援が行われます。
猫との住まい・保護活動
いしまる支部長は自ら保護した猫たちと暮らしながら、猫との住まいに関する専門的な知識をもとに、猫シッターや保護猫シェルターの運営にも携わっています。彼女の経験から、特に高齢の猫を飼っている方々から"もしも"の相談が多く寄せられるようになったため、東京支部では猫の「ペット後見」にもしっかりと対応した活動が行われる予定です。
猫と暮らす人に寄り添う取り組み
支部長のいしまる氏は、過去に高齢猫の生活支援を行った経験から、今後も猫とその飼い主が安心して暮らせる環境を提供することに責任を持ちたいと語っています。犬や他の動物に対する支援も今後の課題として捉えていますが、まずは猫に特化した支援からスタートします。
東京支部の活動内容
新しい東京支部では以下のような活動が展開されます:
- - 猫の「ペット後見」に関する相談・支援
- - 猫シッター、老猫ホーム、猫ホテルとの連携
- - 保護猫シェルターとしての機能
- - 「ペット後見」に関する人材育成と教育
記念講演会のお知らせ
東京支部設立を記念して、2024年12月8日に奥田理事長といしまる支部長による講演会が開催されます。ペット後見の重要性や猫の住環境への配慮について語られる貴重な機会です。
まとめ
この新しい支部の設立は、特に高齢者とともに猫を愛する人たちにとって朗報です。愛するペットとともに安心して暮らすための支援体制が整えられ、愛猫家の期待が高まります。今後の活動にぜひご注目ください。