有機茶を手軽に楽しめる『CHAWDER』新登場！豊緑園の挑戦

有機茶を楽しむ新しい形、『CHAWDER』とは

豊緑園は1937年に創業された宮崎県の老舗茶業者で、これまで長い歴史の中で手間暇をかけた有機茶の生産を続けてきました。現在、世界的に高まっている健康志向や日本文化への関心から「抹茶ブーム」が到来し、日本茶の輸出も過去最高を記録しています。しかし、これは業界にとって喜ばしいことばかりではありません。急増する需要の影響で、国内の抹茶が品薄となり、多くの農家が煎茶から抹茶（てん茶）への生産へ切り替えた結果、煎茶の生産量減少や価格高騰といった問題が浮上しています。

そこで、豊緑園は多様性のある日本茶の魅力をくまなく発信し、供給の安定化を図るために、新しいパウダー茶シリーズ『CHAWDER（茶ウダー）』を発表しました。これにより、抹茶だけに偏ることなく、有機煎茶や有機焙じ茶といった日本茶の個性を広く世界に紹介していくことを目指しています。

硬水問題に対応した新たな製品

海外では、多くの地域で硬水が一般的です。この硬水はカルシウムやマグネシウムを多く含み、日本茶のおいしさを引き出すカテキンなどの成分と結合してしまうため、水に溶けず、日本茶本来の風味や色合いを損なってしまう課題がありました。それに対して『CHAWDER』シリーズは、お湯や水に簡単に溶かすことができ、どちらの水でも日本茶の豊かな風味を引き出すことができます。また、茶器を必要とせず手軽に飲めることで、全世界の消費者に高品質の日本茶体験を提供します。

多様なラインナップ

『CHAWDER』シリーズの特長として、すべてのパウダーが溶かすことで、茶葉の栄養成分を丸ごと摂取できる点があります。そのラインナップには、以下の製品があります。

1. MORI-MACHA Powder（もりまっ茶パウダー）：有機春の新芽一番茶を使用し、特有の独自製法により、鮮やかな緑色と旨み豊かな味わいを持つ。
- 価格：50g 900円（税別）

2. Sencha Powder（有機煎茶パウダー）：新芽を日光を遮らず栽培しており、煎茶の爽やかな香りが特徴。
- 価格：50g 900円（税別）

3. Hojicha Powder（有機焙じ茶パウダー）：上質な茶葉を強めに焙煎し、香ばしい後味が楽しめる。
- 価格：50g 800円（税別）

4. Bancha Powder（有機番茶パウダー）：夏摘みの二番茶・三番茶を使用しており、コストパフォーマンスが高く、ラテなど幅広い用途で活躍可能。
- 価格：50g 800円（税別）

5. Hojicha Cacao Powder（焙じ茶カカオパウダー）：焙じ茶とカカオの風味が融合したフレーバーラテベース。
- 価格：60g 900円（税別）

これらの製品は、自社店舗『みどりとすずめ』やオンラインストアで購入可能で、特に『CHAWDER』を使用した「有機茶大福」なども人気を集めています。これらの大福は、有機茶を使ったあんが特徴で、できたてを急速冷凍し、地方発送も行っています。

豊緑園が大切にする自然との共生

豊緑園では、自然と共生する生態系を守るため、草取りや虫取りといった手作業を大切にしながら、お茶の栽培を行っています。このような手間暇をかけた製法が特徴のお茶には、茶園の環境を大切に育んできた思いが込められています。パッケージにはオーガニック茶園を描き、そこを訪れてほしいという願いを込めているのも特徴です。この新シリーズ『CHAWDER』を通じて、豊緑園は日本茶の「丸ごと」楽しむ体験を世界の人々に届けたいと考えています。

豊緑園は、健康的で豊かなライフスタイルの一環として、これからも多様な日本茶の魅力を広めていくことでしょう。今後の展開にも注目です。