育英高等学校のICT教育革新、メタバース活用の取り組みが進化

メタバースとICT教育の新たな取り組み

兵庫県神戸市にある育英高等学校が、ICT教育の質の向上を目指して進めているプロジェクトが注目を集めています。このプロジェクトは、monoAI technology株式会社の支援を受けており、特にメタバースという先進的なプラットフォームを活用した教育支援に焦点を当てています。

ICT教育プロジェクトの背景

育英高等学校では、将来の社会で必要とされるICTスキルの向上を狙い、あらゆる教育活動で情報機器を活用する体制を整えています。生徒一人ひとりが卒業後にもICTを効果的に使えるよう、学校全体でデジタルリテラシーの育成に取り組んでいます。この度、新たなテーマとしてメタバースに注目し、生徒の探究的な学びを促進させることを目指すことになりました。

メタバースを利用することで、授業だけでなく、学校行事や部活動に至るまで、幅広い分野でのICTスキル向上が期待されています。このプロジェクトでは、教育を受ける側だけでなく、創る側の視点も重視し、3Dデザインやモデリング授業をカリキュラムに取り入れた支援を行うために、monoAI technologyの『monoNITE』が導入されました。

育英高等学校専用メタバース空間の特徴

今回、monoAI technologyが制作した専用のメタバース空間は、韓国発のプラットフォーム『ZEP』を利用しており、コンセプトは「のびのび過ごせる暖かい空間」です。この発想は、育英高等学校のキャッチコピー「未来を育む、心を育てる。」に基づいています。単なる学びの場としてのメタバースにとどまらず、生徒が自分自身と向き合い、個性や可能性を広げることを目的としています。

メタバース空間には、以下の3つのエリアが整備されています。

- HR教室エリア: 日々の登校や出席確認、教員とのホームルーム活動を行うスペース。
- イベントスペース: 各種イベントやプレゼンテーションを行なうための特設エリア。
- コミュニティルーム: 雑談や部活動、会議など多目的に使用できる部屋。

教育現場のニーズに応える

今後、monoAI technologyはメタバースの特性を活かし、教育現場が求めるニーズに応えるとともに、生徒たちの主体的な学びを支える取り組みを続けていく予定です。教育のデジタル化は進んでおり、育英高等学校のようにメタバースを利用した学びが広がることで、生徒の創造性や自己肯定感がさらなる向上を果たすことが期待されます。