IAEAにNUKEMが参加
2025-07-15 20:47:25

NUKEMがIAEA主催の国際技術会議に参加し新たな燃料管理戦略を提案

NUKEMがIAEA主催の国際技術会議に参加



2025年7月7日から11日まで、国際原子力機関(IAEA)がウィーン国際センターにて開催する「Technical Meeting on the Management of Spent Fuel (Pebbles and Compacts) from High Temperature Reactors」に、NUKEM Technologies Engineering Services GmbH(以下NUKEM)が参加しました。本会議では、高温ガス炉(HTR)に伴う使用済燃料の管理や、次世代の小型モジュール炉(SMR)に焦点を当てた燃料サイクルの構築が主要なテーマとして取り上げられました。

NUKEMからは、主任技術者のDr. Marina Sokcic-Kostic、上級物理学者のChristopher Reiser、執行役員兼マネージングディレクターの二宮暢昭の3名が出席しました。特に注目されたのは、Dr. Sokcic-Kosticによる発表です。「Facilitating SMR Fuel Fabrication from HALEU UF₆」では、高濃度低濃縮ウラン(HALEU)を用いたSMR燃料の製造支援に関する最新情報が共有されました。

講演では、HALEU(U-235濃度20%未満)を再加工し、軽水炉や溶融塩炉、高速炉、高温ガス炉向けTRISO燃料の製造方法など、多様なアプローチが紹介されました。さらに、燃料の特性や発生する廃棄物の量、黒鉛の管理、規制対応策、最終処分に関する戦略についても活発な意見交換が行われました。今後、会議の成果はIAEAによる技術報告書としてまとめられる予定です。

「ドイツと日本の代表としてこの技術会合に参加できたことは非常に名誉なことです」と二宮は振り返ります。「特にDr. Sokcic-KosticのHALEU燃料製造に関する情報は、国際的な協力が進んでいることを示す大きな一歩でした。NUKEMは、この重要な分野の発展に貢献し続けることを誓います。」

NUKEMは原子力分野での技術的な協議に積極的に参加することで、グローバルな燃料サイクルと原子力安全の持続可能な発展に貢献しています。

NUKEM Technologies Engineering Services GmbHについて



NUKEMは1960年に設立され、60年以上にわたり放射性廃棄物と使用済み燃料の管理及び原子力施設の解体分野で高い技術力を誇っています。世界各国でのプロジェクトに携わりながら、安全で効率的な廃棄物管理と施設解体を実現しています。NUKEMは日本の株式会社ムロオシステムズの100%子会社でもあり、世界的に原子力業界の安全と発展に寄与しています。

  • - 本社所在地: Zeche Gustav 6, 63791 Karlstein am Main, Germany
  • - 代表者: トーマス・ザイポルト
  • - 設立年: 1960年
  • - 事業内容: 放射性廃棄物の管理、原子力施設の解体及びコンサルテーション
  • - URL: NUKEM公式サイト

株式会社ムロオシステムズについて



株式会社ムロオシステムズは2006年に設立された日本のIT企業で、分散型計算力センターを基盤としたITソリューションを提供しています。また、再生可能エネルギーを利用した電力開発プロジェクトにも力を入れており、環境技術分野の成長を目指しています。NUKEMの親会社として、原子力とITの融合を促進し、国際的な競争力を強化しています。



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会社情報

会社名
株式会社ムロオシステムズ
住所
東京都中央区日本橋本町4-15-1タカコービル4階
電話番号
03-6892-0550

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