オザックス、マレーシアの卸売企業FKFの80%株式取得
大阪を本社とするオザックス株式会社が、マレーシアの卸売企業FKF Hotel & Restaurant Supplies Sdn Bhdの発行済株式の80%を取得しました。この動きは、マレーシアおよびその周辺地域のホテル市場の成長を見越した戦略的な一歩です。
FKFは、クアラルンプールに本社を置き、主に高級ホテル向けの厨房機器や調理器具、食器類を扱う業務用卸売企業です。設立は2007年で、元々は2001年に個人事業主としてスタートしました。オザックスの出資比率は80%で、既存の株主が20%を保有しています。
マレーシアのホテル市場の成長
マレーシアのホテル市場は、2024年から2028年にかけて年率約6%の成長が見込まれています。FKFがターゲットとしているのは、4~5つ星クラスのホテルです。このセグメントでは、数多くの国際的なホテルチェーンが新規開業計画を発表しており、ブランドの増加とともに市場の成長期待は高まる一方です。また、近隣のタイやインドネシア、シンガポールにおいても高級ホテル市場が安定的に膨張しているため、FKFが提供する商品は非常に需要があると考えられます。
オザックスの戦略と今後の展望
オザックスは、中期経営計画において海外事業の拡大を掲げています。特に、東南アジア市場は成長が著しいため、現地の有力ディストリビューターであるFKFを抱えることで、ノウハウを共有しながらグローバルな展開を進めていく意向です。この統合により、オザックスはレジャーやアミューズメント業界、小売業、外食産業のクライアントに対して質の高いサービスを提供し、さらなる発展を目指します。
FKFの基本情報
- - 会社名: FKF Hotel & Restaurant Supplies Sdn Bhd
- - 本社所在地: 3&4, Jalan Pandan Indah 4/6a, Pandan Indah, 55100 Kuala Lumpur, Malaysia
- - 設立年: 2007年(個人事業主としては2001年から)
- - 資本金: 100万マレーシアリンギット
- - 従業員数: 23名
オザックスのビジョンは、地域に根ざしたビジネスを通じて、国際的な競争力を高めることです。今後、FKFとの連携により、グローバルな舞台での成功が期待されます。