高校中退からTOEIC満点を取得した教育者の新たな挑戦

英語嫌いをなくす新たなアプローチ

英語教育において、多くの子どもたちが「英語嫌い」になっている現状を受け、札幌・円山に新たにオープンする英語スクール「EIG」が注目されています。校長の島村直美さんは、独自の教育法を用いて、10月から子どもたちの英語学習に挑戦します。

校長の異色の経歴

島村直美さんは高校を中退後、TOEICで満点を達成しました。彼女は東京で2万人以上の生徒を指導した実績を持ち、その中にはTOEIC満点を取得した生徒も多数含まれています。次のステップとして、北海道での英語教育にチャレンジする姿勢が注目されています。

EIGの独自メソッド

EIGのレッスンは「お芝居仕立て」にデザインされています。島村さんはニューヨークで学んだ演劇の技法を取り入れ、学びを楽しい体験に変えることを目指しています。授業は折り紙や理科実験など、日常生活のシチュエーションを活用して進行し、これによって英語を自然に「体得」することが可能になります。これにより、小学生でも中学生レベルの文法を習得できる仕組みが整っています。

学習環境の工夫

教室は固定の机を置かず、クッションやスツールを配した自由な空間を提供します。おやつを食べたり、寝転んだりしながらリラックスして学ぶことができるため、子どもたちの自発的な学習意欲が引き出されます。EIGでは「楽しんでいるうちに身についていた」という学びを目指しています。

豊富な洋書で多読をサポート

EIGでは、1,000冊以上の洋書を無料で貸し出すライブラリーを設けています。これは札幌市内の図書館よりも多い数で、子どもたちが家庭で英語を多く読むためのサポートを行い、英語を学ぶ環境を整備しています。

英語脳の育成

島村さんは「英語脳教育」を重視しており、英語を英語のまま理解する力を育てることを目指しています。これにより、子どもたちは単語を日本語に訳すことなく、自然な形で英語をコミュニケーションに使えるようになります。実際、EIGで学んだ「スーパーキッズ」たちは、中学3年生までに英語の文法と単語を習得し、高校受験や大学受験でも大きなアドバンテージを得ることが可能です。