合同出版株式会社から、子ども向けの新たなビジュアル教材『ビジュアルブック ∞ 障害のある人とともに生きる④こころの病気の人をよく知る本』が2026年6月23日に全国書店およびオンラインで販売される。この本は、精神的な障害に対する理解を深めることを目的とした障害学習図鑑シリーズの第4弾にあたる。このビジュアルブックでは、当事者やその関係者への取材をもとに、こころの病気についての正しい知識を提供することが目的とされている。
目的と意義
本書は、共生社会の実現に向け、偏見や誤解を排除し、精神疾患について正しい理解を促すために制作された。監修を務めるのは、精神科医の水野雅文氏で、彼は子どもたちへの精神疾患に関する予防・啓発活動に力を入れている。編集協力には、精神障害当事者会「ポルケ」の代表理事である山田悠平氏が参加し、当事者視点に基づくアドバイスを行っている。さらに、東京大学の小塩靖崇氏によるコラムや、元サッカー日本代表の森﨑和幸氏と浩司氏へのインタビューも収録されている。
内容構成
書籍は大きく4つの章に分かれている。第1章では、こころの病気についての基本的な情報が提供され、心と体の関係性、ストレスの影響、そしてこころの回復力などについて学ぶことができる。
第2章では、実際にこころの病気を経験した人々の生活に焦点を当て、その思いや体験が共有されている。各トピックには、病気に関する基本知識を図式化した「正しく知ろう」というコーナーが設けられ、子どもたちが理解しやすいよう工夫されている。
第3章では、こころの病気の人々を地域でどう支えるかについての取り組みが紹介され、誰もが共に生きる地域の重要性について学べる。最後の第4章では、こころの病気の人々とともに生きるための具体的な行動や知識を提供し、実際の事例を通じて共存の示唆が得られる。
教育への活用
本書は、教育現場や図書館でも活用が期待され、保健の授業やスクールカウンセリング、交流及び共同学習の場などでの利用が推奨されている。このように多様なシチュエーションで活用できることから、子どもたちがこころの病気について学ぶ機会が提供され、意識の普及が図られることだろう。
未来に向けて
こころの病気を持つ人々への理解を促し、偏見をなくすためには、子どものころからの教育が不可欠だ。本書は、そのための貴重な手引きとなることが期待されており、社会的な知識や認識の向上に貢献することが目指されている。