クラダシと日本郵便が資本業務提携を発表、新たな社会貢献の展望

クラダシと日本郵便が資本業務提携を発表

株式会社クラダシ（東京都品川区）と日本郵便株式会社（東京都千代田区）は、2025年8月4日付で資本業務提携を結ぶことを発表しました。この提携は、日本郵便を割当先とする第三者割当増資を含むものとなります。両社は持続可能な社会の実現と中長期的な企業価値の向上に向けて連携し、さまざまな社会課題の解決に取り組みます。

資本業務提携の背景

クラダシは「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」というミッションを持ち、「日本で最もフードロスを削減する会社」を目指しています。彼らは、フードロス削減を目的として、社会貢献活動の一環として「Kuradashi」というマーケットを運営し、食品をおトクに提供しています。

一方、日本郵便は、全国に約24,000の郵便局ネットワークを有し、国民生活に根ざしたサービスを展開しています。最近では物販事業や地域支援、EC支援など新しい取り組みを進めており、特にフードロス削減や地域共創といった社会課題に向き合う商品ラインナップの強化に注力しています。

共同の目的

両社は、フードロス削減や新たな食の提供を目指し、以下の4つの柱を基に業務提携を進めることを発表しました。

1. ソーシャルグッドな「食」の提供
クラダシの商品を郵便局ネットワークを通じて販売し、フードロスを削減するための啓発活動を行います。

2. 冷凍宅食サービスの開発
郵便局を活用した冷凍宅食サービスを展開し、健康志向の商品を開発します。

3. 物流・ロジスティクスの協業
日本郵便の物流インフラを利用し、高品質な物流システムを構築していきます。

4. 新しい社会価値の創造
フードロスの最大化を図り、新たな商品供給を通じて地域社会に貢献します。

この提携により、両社の経営資源を結集し、互いの強みを生かした事業展開を行うことで、持続可能な社会の実現を目指します。

両社のコメント

クラダシの代表取締役社長CEO、河村晃平氏は「日本郵便との業務提携をとても光栄に思っています。私たちの社命に基づき、フードロス削減の取り組みを加速する中で、日本郵便のネットワークとインフラは頼もしいパートナーです」と述べています。また、日本郵便の専務執行役員、髙橋康弘氏は「クラダシとの提携により、社会的使命を果たし、新たなニーズに応える商品ラインナップの拡充を目指します」と期待を寄せています。