未来の難民支援
2019-04-11 19:02:56
高校生たちが描く、未来の難民支援への思いとは?
高校生たちが描く、未来の難民支援への思いとは?
2019年4月7日、Amazon Japan本社で開催されたイベント「KD TOKYO 2019」は、難民問題に対する意識を高めるために集まった300人以上の高校生たちによる特別な3時間です。今回は、ウガンダを訪れた5名の高校生が、自らの経験をもとに難民問題について考える様子をレポートします。
オープニングセッション
イベントは魅力的なオープニングムービーからスタートし、その後フォトジャーナリストの安田菜津紀さんと元WFPの忍足謙朗さんによるキーノートスピーチが行われました。安田さんは、自身の取材活動について語り、シリアの現状や難民の厳しい実態について情熱を持って伝えました。
「写真から知る現地のリアル」
安田さんの講演では、貧困や人身売買の現実を目の当たりにしたことから難民問題に目を向けるようになった経緯が語られました。彼女の言葉からは、現場の声を届けることにかける熱意が伝わりました。
「ルールを守るより、やるべきことをやれ」
忍足さんのスピーチでは、非常事態においてどのように行動すべきかが語られました。彼は食糧支援の活動を通じて、多くの人々の命を救ってきた経験を共有し、真に助け合うためには何を優先すべきかを示しました。
K-Diffusionorsのプレゼンテーション
続いて、ウガンダのビディビディ難民居住区を訪れた高校生たちが、それぞれの体験についてプレゼンテーションを行いました。彼らは現地で見たものを通じて、多様な視点から難民問題を考える重要性を強調しました。
村川さんは、「幸せとは何か」との問いを投げかけ、衣食住が整っていても真の幸せは帰る場所にあると話しました。この根本的な願いが、多くの難民にとってどれほど重要であるかを示す言葉です。
森田さんと中原さんは違いの重要性を語り、異なるバックグラウンドを持つ人々が共に生活する未来を拓く可能性について触れました。平沼さんは、メディアを通じてしか難民の情報を得られない日本人の現状に対して、直接行動し情報を得る大切さを訴えました。
ワークショップとディスカッション
プレゼンテーションの後は、参加者が小グループに分かれ、難民問題を自分自身の枠組みで考えるためのワークショップが行われました。このディスカッションでは、身の回りの問題を考えつつ、難民の抱える難題に触れることで「自分ごと」としての意識を育てました。
VR体験コーナー
また、ウガンダの360°動画を用いたVR体験コーナーでは、実際に現地の様子を感じることができ、多くの参加者が難民のリアルな生活を目の当たりにしました。この体験は、ただの情報ではなく、実際の現地を感じることで難民問題をより身近なものにするものでした。
未来の活動への意気込み
K-Diffusionorsの代表者は、今回のイベントが成功裏に終わったことに心から喜びを表し、これからの活動への意気込みを語りました。難民問題を「他人事」から「自分ごと」に変えるために、メンバーたちは今後も全国展開を目指しています。彼らの目標は、もっと多くの若者に難民問題について考え、行動してもらうことです。
「未来を自分たちで作っていきましょう」との言葉で締めくくり、今後の活動への期待を抱かせるイベントとなりました。彼らの取り組みに私たちも注目していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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K-Diffusionors
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- 電話番号
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