エッジAIを活用した新しい物流の形
物流業界は、近年の需要増加により様々な課題に直面しています。その中で特に顕著なのが、トラックの輸送力不足です。この問題を解決するため、2025年1月22日から24日の間に東京ビッグサイトで開催される「第4回 スマート物流 EXPO」において、日本パレットレンタル株式会社(JPR)とソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(SSS)が共同で行う実証実験が注目を集めています。
実証実験の目的
本実証実験の狙いは、エッジAIカメラを使用してトラックの積載率を可視化し、効率的な共同輸送を促進することにあります。JPRが開発した「TranOpt®」という共同輸送マッチングサービスと、SSSが提供する「AITRIOS™」の組み合わせにより、画像データを解析して低積載や空荷の状態を把握します。これらの情報をもとに、トラックの運行効率を高めるためのマッチングが行われます。
実証実験の内容
スマート物流EXPOのSSS展示ブース(S21-34)では、今回の実証実験の詳細が紹介されています。エッジAIカメラをトラック庫内やバースに設置し、積み荷の状況をリアルタイムで撮影。その後、内蔵されたイメージセンサーが画像データを解析し、積載率をデータとして出力します。このようにして得られた情報を使って、混載便や帰り便のマッチング処理を促進し、トラックの運行をより効果的に管理します。
TranOpt®の特長
TranOpt®は、AIを活用して自社やグループ内の荷主同士だけでなく、異業種の荷主企業のマッチングを行います。このシステムは物流の最適化に寄与し、特に長期的な視点での輸送効率の向上を目指しています。物流業界全体での課題であるドライバー不足やCO2排出の削減に貢献することで、持続可能な物流の実現に向けた重要な一歩となります。
AITRIOS™の技術
一方、AITRIOSはエッジAI技術を用いて、物流業界でのデータ可視化を実現するためのプラットフォームです。このプラットフォームを使うことで、物流現場で見えにくい情報を取得しやすくなり、業務の最適化が図られます。特に、待機時間や荷役時間の自動取得、積載率の把握、荷崩れ検知など、多岐にわたる機能を持つことで、よりスマートな物流が実現されます。
スマート物流EXPO詳細
- - 会期: 2025年1月22日(水)~24日(金)
- - 開催場所: 東京ビッグサイト(南ホール)
- - ブース番号: S21-34
- - 公式サイト: スマート物流EXPO
参加者を募集
この実証実験では、参加企業を募集中です。共同輸送の可能性を広げ、物流の未来を共に作り上げるチャンスです。関心のある企業はぜひ、スマート物流EXPOに足を運び、実験に参加してみてはいかがでしょうか。物流業界の新たな時代を共に切り開くために、一歩踏み出してみましょう。