重い荷物を扱う業界における滑り止めの意識調査
株式会社MEMOCOが実施した「宅配業や建設業等の重い荷物を運ぶ業務における滑り止めに関する意識調査」の結果が発表されました。この調査は、特に重い荷物を扱う職業に従事している男女136名を対象に行われ、手汗や滑りに関する悩みを明らかにしています。
調査の概要と背景
株式会社MEMOCOは渋谷区に本社を置き、渡辺製作所と共同で今回の調査を始めました。業務を行う中で、手汗や滑りに悩む方は多く、これが作業の効率や安全性に影響を及ぼすことがあります。調査は2024年の11月13日から12月10日までインターネットを通じて実施され、一部のクラウドソーシングサービスも活用されています。
回答者の年代と性別
調査に答えた136名の回答者は、主に30代から40代に集中しており、性別では男性が大多数を占めました。
- - 年齢分布: 20代(16%)、30代(27%)、40代(36%)、50代(13%)、60代(8%)。
- - 性別分布: 男性(78%)、女性(22%)。
このような年齢層や性別の分布から、現在の業種の特徴がうかがえます。
手汗や滑りに関する意識
調査では、業務中に手汗や滑りがどのぐらい気になるかについても質問がありました。その結果、約90%の方が、手の滑りや手汗に悩んでいると回答しました。また、88%の人々は、これらの問題に対して改善を望んでいることが分かりました。
使用している滑り止め対策
滑り止め対策として、ほとんどの回答者(約92%)が何らかの対策を講じていると答えました。その中でも、約97%が手袋やグローブを使用していましたが、滑り止めテープやテーピングを取り入れている人はわずか3%にとどまりました。
滑り止めの満足度
滑り止めの使用感についての満足度を調査した結果、約34%の人が「大変満足」と答え、51%が「どちらかといえば満足」としました。しかし、残りの約66%にはいくつかの不満点があったのです。
例えば、手袋の耐久性や、蒸れ、におい、着脱の煩わしさに関する問題が多く寄せられました。特に「手汗をかいている時の蒸れ」や「グローブをつけることで手の感覚が鈍る」といった声が目立ちました。
課題とまとめ
業務において手汗や滑りに悩む人が多い中で、現在使用されている滑り止めの効果には限界があるということが分かりました。重量物を運ぶ仕事では、手の滑りによって事故が発生するリスクがあるため、安全で快適に使える滑り止め製品が求められています。
調査結果からは、ただ滑りにくいだけでなく、快適な使用感を持ち、手の感覚を損なわない製品の重要性が再認識されました。これを踏まえ、今後の改善が期待されています。