社会変革推進財団(SIIF)とインパクト・キャピタルの新たな契約
社会変革の実現に向けて、一般財団法人社会変革推進財団(以下「SIIF」)がインパクト・キャピタル株式会社とアドバイザリー提供の契約を結びました。SIIFは2017年から日本国内のインパクト投資市場の拡大を目指して活動してきた団体で、その理事長である大野修一氏の下、社会解決に向けた新たなアプローチに挑んでいます。
システムチェンジ投資の理念
SIIFは、これまでのインパクト投資にシステムを観る視点を取り入れました。特に、最近注目されているシステムチェンジ投資という分野において、社会や環境を根本から解決するための新しい投資スタイルを模索しています。この概念は欧米諸国で既に着目されており、日本でもその重要性が増しています。
今回、SIIFはインパクト・キャピタル社に対してアドバイザリーを提供することにより、システムチェンジ投資の普及を促進しようとしています。インパクト・キャピタル社は、設立されたばかりで、インパクト投資ファンドの組成や運営に取り組む企業です。この協力を通じて、投資のあり方を変革し、持続可能な社会の実現を目指します。
新たな取り組みと責任
2023年には、SIIFが「社会課題の構造的な解決」を目指してSIIFインパクトキャピタル株式会社(SIIFIC)を設立。また、システムチェンジコレクティブ事業を立ち上げ、ヘルスケアや機会格差、地域活性化といったさまざまな分野で課題解決を目指す事業者と連携しています。これにより、システムチェンジ投資の実践を強化しています。
さらに、投資の言葉としてシステムチェンジに関するデータベース「システムチェンジ・ライブラリ」の構築も進めています。これは、欧米のシステムチェンジ投資の取り組みや社会的背景に関する知識を整理し、2024年5月に発表される予定です。
より深い理解を目指して
SIIFは、インパクト・キャピタル社へのシステムチェンジ投資と、Impact MeasurementとManagement(インパクト測定・マネジメント)の専門的なアドバイザリーを提供します。この取り組みは、インパクトスタートアップへの投資を通じてシステムレベルの変革をもたらすことを目指し、インパクト投資のさらなる深化と普及を図ろうとしています。
SIIFとインパクト・キャピタルの概要
日本財団においてインパクト投資に関する研究を行い、2013年に設立されました。その後、2019年に社会渉変推進機構と合併し、現在に至ります。
2023年に設立されたばかりの企業で、インパクト投資ファンドの組成を目指しています。
この新契約は、社会的課題を解決するための大きな一歩であり、日本でのインパクト投資の未来を切り開くきっかけとなるでしょう。企業、社会、環境的な持続可能性を考えながら、今後もこの動きから目が離せません。