弔いのひが新人賞候補に
2025-10-01 13:09:52

間宮改衣作「弔いのひ」野間文芸新人賞候補に!心の再生を描く新たな感動作

間宮改衣の新たな挑戦『弔いのひ』



間宮改衣(まみや かい)さんが新作小説『弔いのひ』で、野間文芸新人賞の候補作品としてその名を轟かせています。彼女は、昨年発表のデビュー作『ここはすべての夜明けまえ』で大きな注目を浴び、その後も多くの文学賞にノミネートされるなど作家として飛躍を続けています。今回の新作は、家族の死や心の葛藤をテーマにしており、彼女自身の苦しい経験と向き合う物語となっています。

作品の背景と著者の人生



間宮改衣さんは、2024年に『ここはすべての夜明けまえ』にて第11回ハヤカワSFコンテストの特別賞を受賞し、その華々しいデビューを飾りました。しかし、その裏では彼女は深刻な鬱に悩まされる時期もありました。作品が自分自身の一部を離れ、ただの「商材」として扱われる現実に直面し、精神的な苦痛を抱えるように。

彼女は、中編小説の執筆を依頼されてもなかなか進まず、思い悩む日々を送っていました。そんなある日、コロナ禍で亡くなった父についての小説を執筆することを決意します。その結果、彼女は自らの「私小説」へ足を踏み入れることになったのです。

『弔いのひ』の内容とテーマ



『弔いのひ』では、病でこの世を去った父と娘の複雑な関係が描かれています。父を亡くした娘が彼との思い出を振り返りながら、理解し合えなかった過去の苦しみを「お金に換える」、つまり文筆によって自らの心の整理を試みる姿が印象的です。著者は、家族との思い出や自身の過去を直視し、苦痛の中から新たな作品を生み出そうと奮闘しています。

作品内で描かれる「お父さんは明日、死ぬかもしれんのや」という一言は、読者の心に深い意味を持ち、限りある時間の中で何を語り、どう向き合っていくかを問いかけています。

新作の刊行予定



『弔いのひ』は、2025年12月17日に単行本として発売される予定です。間宮改衣さんの作品は、数多くの文学賞に名を連ねるだけでなく、今年も大きな期待を寄せられています。今回は特に、文学界の注目を集めている野間文芸新人賞の候補に選ばれたことで、ますます注目が集まることでしょう。

著者は、今回の作品でも彼女自身の人生の経験を色濃く反映させており、思春期からの孤独感や心の葛藤を率直に描写しています。その中で、読者は彼女の深いメッセージに気づき、心を打たれることでしょう。

彼女の作品は、家族の絆や愛について深く掘り下げており、様々な人々の心を揺さぶる力を持っています。今後の展開にも大いに期待が高まっています。


画像1

会社情報

会社名
株式会社新潮社
住所
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。