QRギフトで新たなギフトの形を
熊本に本社を構えるgeevae株式会社が、新サービス「QRギフト」のリリースを発表しました。このサービスは、店舗でのギフト購入をEC化し、顧客が手軽にギフトを贈ることを実現します。
QRギフトの仕組みとは?
QRギフトでは、商品につけられたQRコードを読み取ることで、スマホ決済を通じてギフトを送ることが可能です。購入の際、顧客は実物を確認した上でQRコードを読み込み、スムーズに決済を行えます。これにより、「かご落ち」のリスクが減少し、購買率が向上します。
例えば、販促チラシにQRコードを印刷したものを配布することで、追加購入の機会を促進することができ、ギフト市場での利用も期待されています。年末や特別なイベントの際など、顧客にとって利便性の高い選択肢になります。
GIFTOMIZE!MyBRANDとは?
「QRギフト」と同時に発表された「GIFTOMIZE!MyBRAND」は、オリジナルのeギフトを作成するためのプラットフォームです。導入費は24万円と低価格であり、サブスクリプション方式のため小規模な店舗からも活用することが可能です。このサービスを利用することで、様々なギフトのスタイルを提供できるようになります。
ギフト市場の動向
矢野経済研究所によると、2024年のギフト市場は11兆1,880億円規模。うち、ネットで購入されるギフトは約3兆1,500億円。コロナ危機以来、インターネットギフト市場の成長は鈍化しているものの、店舗でのギフト購入が依然として主流です。顧客は実際に商品を見てから購入を決める傾向が強く、QRギフトのような新しい形態への期待が高まっています。
要するに、日本特有の贈り物文化-実物を見て購入する安心感や、店員とのやり取りからの信頼感が強く根付いているのです。これを受けて、geevaは店舗でのギフトのEC化を進める機会に注目しています。
活用シーンは多彩
QRギフトは飲食店、ギフトショップなど、様々な販売シーンでの導入が可能です。値札、ポップ、チラシ、パネルなど、販促資材でQRコードを印字することにより、無人販売も実現します。特に、旅行や出発が早い顧客に対しては、便利なサービスになり得るでしょう。さらに、QRギフトを通じて、スムーズにギフト購入から発送までを行うことで、顧客の負担を軽減し、店舗の販売機会を拡大します。
利便性と効率性の向上を
この新たなQRギフトが実現するのは、店舗訪問時の顧客体験をさらに向上させることです。利用者はドライブや移動中でも、簡単にギフトを選び、購入することができるため、時間を有効に活用することができます。今後ますます忙しくなるライフスタイルの中で、QRギフトは大いに役立つ存在となるでしょう。
geevaは、店舗での成長のチャンスを生かすべく、QRギフトの普及を目指していくとしています。日本の贈り物文化を守りつつ、デジタルとリアルを融合させる新たなサービス展開に期待が高まります。