北海道北広島市、リユース事業の新たな一歩
北海道北広島市は、2024年8月16日から、株式会社マーケットエンタープライズが提供するリユースプラットフォーム「おいくら」との連携を強化し、地域社会の課題解決に取り組む新たなリユース事業を開始します。この取り組みにより、不要品を捨てるのではなく再利用する仕組みを構築し、廃棄物削減と循環型社会の実現を目指します。
背景と経緯
北広島市は、2014年度から2023年度にかけて、粗大ごみから再利用可能な家具や自転車などを選別し、修理後に販売するリユース事業を実施してきました。その成果をさらに拡大するため、市は新たな施策の導入を模索していました。
一方、マーケットエンタープライズは「持続可能な社会の実現」を企業ビジョンに掲げており、リユース事業を中心に地方創生SDGsや官民連携の活動に取り組んできました。そんな中、北広島市からのアプローチがあり、両者のニーズが合致したことで、今回の「おいくら」を使った取り組みの実現に至りました。
「おいくら」とは
「おいくら」は、不要品を売りたいと考える人々が、全国のリサイクルショップに一括で査定依頼をできるプラットフォームです。利用者は、簡単な手続きで不要品の買取価格を比較できるため、全国でおよそ120万人がこの便利なサービスを利用しています。
北広島市のリユースに関する課題
北広島市では、粗大ごみの回収は行われていますが、大型家具や重い物品は市民が自力で運び出す必要があります。そこで、「おいくら」の導入により、希望する市民には自宅からの出張買取サービスを提供します。この方式で、重い品物も容易に売却できるようになります。
さらに、冷蔵庫や洗濯機などのリサイクル法対象製品も買取可能で、最短でその日のうちに買取が実現する場合もあります。これにより、市民は手間をかけずに不要品の処分が可能になりますし、市の費用負担も発生しません。
今後の展望
新たに加わった「おいくら」のサービスに関する情報は、北広島市の公式ホームページに掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが行えるようになります。今回の協力により、市民へのリユースの重要性が広まり、廃棄物処理の削減が期待されます。この取り組みを通じて、リユースする機会が増え、環境意識の向上にも寄与することを目指しています。
北広島市の魅力
北広島市は、札幌市と新千歳空港の中間に位置し、豊かな自然と都市機能が調和した地域です。1884年に始まった歴史を持ち、市制施行後は都市開発が進められています。また、「北広島市ゼロカーボンシティ」を宣言し、環境保護にも力を注いでいます。2023年には新球場「エスコンフィールド北海道」がオープンし、注目を集めています。
マーケットエンタープライズの役割
マーケットエンタープライズは、リユース事業を中心に多岐にわたるサービスを展開しており、持続可能な社会を実現するために成長を続けています。「おいくら」は、その一環として、多くの地域と連携しており、北広島市は全国157の導入自治体の一つとなります。
まとめ
このように、今回の連携により、北広島市はリユースの促進を通じて循環型社会の形成に貢献することを目指します。そして市民が「廃棄ではなくリユース」という新しい選択肢を持つことができるよう支援していきます。