ノキアと楽天の新技術
2022-03-30 16:16:15

ノキアと楽天モバイルが実現した通信速度毎秒1テラビットの新技術の詳細

ノキアと楽天モバイルが新たに実現した通信速度毎秒1テラビット



ノキアと楽天モバイルは、商用の高密度波長分割多重(DWDM)ネットワークにおいて、回線あたり毎秒1テラビットの通信速度を実証しました。この技術革新は、デジタル通信の未来に大きな影響を与える可能性を秘めています。

高密度波長分割多重技術とは?



高密度波長分割多重(DWDM)技術は、光信号を異なる波長に分けて同時に伝送する技術です。この技術によって、単一の光ファイバーで多くのデータを同時に送ることができ、通信容量を飛躍的に向上させることが可能になります。今回の試験では、ノキアの「Photonic Service Engine(PSE)」を用いることで、150GHzの光スペクトル上で毎秒1Tbの通信速度を達成しました。

実証実験の内容



実証実験は楽天モバイルの商用DWDMネットワークで行われ、ノキアのDWDMラインシステムを利用し、Cバンドでの伝送を行いました。特に注目すべき点は、毎秒32Tbの伝送を実現した上に、Lバンド拡張を行うことで毎秒64Tbまで拡張可能であることが証明された点です。この能力は、今後増加し続けるデータ需要に対応するために不可欠です。

通信インフラの進化



ノキアは、楽天モバイルのネットワークにおいてモジュラー型光ネットワーキングプラットフォームを構築しました。このプラットフォームは、都市部や地方のデータセンター相互接続(DCI)の最適化に向けて設計されています。これにより、データセンター間の通信がより効率的に行われることが期待されています。

ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社の代表であるジョン・ランカスターレノックス氏は、「この試験を通じて、楽天モバイル様のネットワークの将来性と光ファイバーの容量向上に貢献できることを証明しました」と述べています。これにより、楽天モバイル様は新たな接続やアプリケーションの提供が可能になります。

楽天モバイルの視点



楽天モバイルのCEO、タレック・アミン氏は「この技術的マイルストーンは、光ファイバのビット数を最大化し、電力効率を向上させる」とコメント。さらに、ネットワーク容量の増加に伴い、通信トラフィック増加に対する柔軟な対応も可能になり、新しいサービスの提供にも寄与すると期待されています。

結論



ノキアと楽天モバイルの共同実証実験は、通信技術の進化を示す重要なステップとなりました。これにより、通信速度の大幅向上やデータセンター間の接続性の最適化など、私たちの日常生活におけるデジタルサービスの向上が促進されるでしょう。通信インフラの革新は、次世代のサービスを支える基盤となることが期待されています。

会社情報

会社名
ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社
住所
東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー41F
電話番号
03-5474-6400

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