ERPCが新たに提供するマルチリージョンgRPC Bundleプランの詳細
概要
ELSOUL LABO B.V.とValidators DAOが運営するERPCは、Solanaのリアルタイムデータを効率的に取得するための新しいgRPC Bundleプランを導入しました。このプランは、複数のリージョンにわたってGeyser gRPCストリームを一括で利用できる仕組みとなっており、グローバル展開に向けた様々なプロジェクトに対して最適化されたサービスを提供します。
マルチリージョンの需要
従来の契約方式では「1 IP・1 リージョン」が基本でしたが、Solanaアプリケーションの国際的な拡大に伴い、多くのプロジェクトが複数リージョンでのインフラ展開を求めるようになりました。この新しいプランは、Geyser gRPCエンドポイントをまとめて利用できるため、コスト削減に加え、全体の安定性とレイテンシの改善が期待されています。
Geyser gRPCストリームの特長
ERPCのGeyser gRPCストリームは、リアルタイムでデータを低レイテンシで取得可能なストリームです。
- - フィルター制限がない: どの地域にいても、最寄りのエッジサーバーに接続することができます。
- - 複数のShredstream拠点: フランクフルトやニューヨーク、東京などに拠点を配置し、すべてのgRPCノードへ最寄りのShredをフィードしています。
この構成は、単一拠点依存型では得られないグローバルな安定性と速度を実現しています。
Bundleプランの種類
提供されているgRPC Bundleプランは、以下の4種類です。
1.
Double gRPC: 2 IP、2 リージョン。開発から小規模な本番環境向け。
2.
Triple gRPC: 3 IP、3 リージョン。EU、US、APACを抑えるのに最適。
3.
5x gRPC: 5 IP、5 リージョン。全大陸をカバーするために設計。
4.
10x gRPC: 10 IP、10 リージョン。大規模なプロジェクト向け。
これらのプランは、それぞれが共通のgRPCエンドポイントと接続を持ち、使用目的に応じて選択できます。
マルチリージョン構成のメリット
マルチリージョン構成を採用することで得られるメリットは数多く、以下に代表的なポイントを挙げます。
- - 各時間帯におけるリーダーに近い地域からリアルタイムでデータ取得。
- - 地域ごとの混雑や遅延を回避。
- - リージョン間のフェイルオーバーが円滑に行えるため、安定性が向上。
- - グローバルユーザーに対するアプリケーションのレイテンシばらつきが減少。
ユースケース
このプランは以下のようなユースケースに最適です。
- - HFTやMEVなどの高速取引
- - データのオラクルや監視サービス
- - グローバルAPIやボットサービス
まとめ
ERPCが提供した新しいgRPC Bundleプランは、Solanaのグローバルなインフラ展開における重要なステップです。レイテンシ最適化やコスト削減による影響に期待が寄せられており、今後の展開が非常に楽しみです。具体的な契約内容やお申し込みは、Validators DAO公式Discordにて受け付けています。
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