黒毛和種「姉久姫」が北海道育種価で連続1位の快挙！その背景とは

最近、黒毛和種の優良品種「姉久姫」が、北海道育種価（脂肪交雑基準値部門）で、2025年1月に続き2025年7月の発表で2期連続の第1位を獲得しました。この成果は、和牛の生産者や関連業界にとって大変注目すべきニュースです。今回は「姉久姫」とその背景、そして市場展開について詳しくご紹介します。

「姉久姫」とは何か？

「姉久姫」はAGグループが供用する高品質な黒毛和種の種雄牛です。血統背景には、福之姫、安福久、平茂勝などの名牛が含まれており、その遺伝特性がこの成功の要因とされています。特に、脂肪交雑基準値での高い評価は、霜降り肉の生産による市場価値の向上に直結しています。

北海道育種価とは

北海道育種価は、道内の市場成績や枝肉成績、血統情報を元に算出される、和牛の遺伝的能力評価の指標です。この指標で特に重要なのが脂肪交雑基準値で、これは霜降りの入りやすさを示す重要な項目です。

連続第1位の意義

「姉久姫」が連続で第1位に輝いたことは、以下のような利点を生み出しています。

- 和牛の品質向上：生産者にとって、品質向上の新たな選択肢が提供されます。霜降りの入りやすさを示すこの部門での連続首位は、その表れです。
- 生産効率の改善：姉久姫の分娩の軽さと高い受胎性は、農家の経営安定にも寄与します。
- 市場価値の向上：優れた遺伝的特性は、枝肉単価の向上に寄与し、産子の安定供給にもつながります。

姉久姫の特徴

姉久姫の評価実績は、脂肪交雑基準値で2025年1月と7月の連続第1位という輝かしいものです。さらに、歩留基準値やロース芯面積でも道内トップクラスの評価を誇ります。供給状況も良好で、精液生産が安定していることから、高い受胎性が期待されています。特に未経産牛への交配が推奨されており、多面的な利用が可能です。

市場展開について

この連続首位の成果を受け、AGグループは全国の和牛生産者に向けて交配用ストローの販売を強化します。品質向上と生産効率改善を両立させたい農家のニーズに応え、さらなる市場拡大を目指していく方針です。詳細なお問い合わせは、公式ホームページやSNSを通じて受け付けています。

AGグループの役割

AGグループは、和牛の血統改良と生産性向上を科学的に支援する企業で、以下の三社から構成されています。
1. アニマルジェネティックスジャパン株式会社（和牛・乳牛凍結精液の提供）
2. 株式会社エージートレーディング（畜産機材販売）
3. AGエンブリオサポート株式会社（体外受精卵の生産・研究）

「鳥の目・虫の目・魚の目・牛の目」という理念のもと、畜産業を多角的に科学的に支えるサービスを提供しております。全体像を把握し、血統選定から繁殖資材までを包括的に扱っています。