新刊紹介:『人間やめて、動物になってみた』
日本中の子どもたちに愛されているシリーズ『ざんねんないきもの事典』の監修者・今泉忠明さんが手掛ける新たな作品、『人間やめて、動物になってみた』がついに登場しました。この本は、進化の不思議を探りながら人間と動物の違いについて、楽しいマンガエピソードを通じて学ぶことができます。発行元は書籍やカレンダーの出版を行う株式会社高橋書店です。
本書の内容とは?
『人間やめて、動物になってみた』では、主人公が様々な動物へと変身し、その体験を通じて人間の体と心の構造を探ります。たとえば、もしもネコのようにしっぽを生やしてしまったら? それがバランスにどのような影響を与えるのかを考え、実験的に体験することができます。このように、本書は単なる図鑑ではなく、体験型の学習を提案しているのが大きな魅力です。
人間の「当たり前」を見つめ直す
本書は読者に、「空を飛んでみたい」「体が再生できたら」「眠らずに過ごしたらどうなるか」といった様々な疑問を持たせることで、動物の持つ特性を肌で感じる体験を提供します。主人公が体験したことを通じて、私たちの「普通」に照らし合わせることで、人間の姿がどう形成されてきたのか、その背景に迫ることができます。
投稿者の指導と専門的視点
監修にあたる今泉忠明さんは、動物学者として知られ、様々な書籍の出版を手掛けてきました。本書でも、その専門性を生かした視点から動物と人間の比較を行い、進化の過程や生態について深く掘り下げています。このため、大人から子供まで広く楽しむことができる内容になっています。
目次の徹底解説
本書は多岐にわたるテーマで構成されています。具体的には、
- - 第1章:体の作りを比べる (しっぽを生やしたり、空を飛んでみたり)
- - 第2章:感じ方を比べる (目や鼻の能力を試す)
- - 第3章:生活のスタイルを比べる (冬眠や食事の取り方)
- - 第4章:コミュニケーションの方法を比べる (言葉や支え合いのスタイル)
- - 第5章:愛に関するスタイルを比べる (子育てや老後)
- - 第6章:生き方を比べる (時間の経過について)
このように、章ごとに異なる視点から動物的な視野を持ち、人間の存在を振り返る非常にユニークな構成です。
読者へのメッセージ
本書を手に取った子どもたちには、「人間らしさとは何か」を考えるきっかけを提供したいという思いが込められています。一見難しそうに思える進化の歴史や生態の知識も、本書を通じて容易に理解できるようになります。特に、イラストやマンガが多く取り入れられているため、視覚的にも楽しめる要素がふんだんに詰まっています。
最後に、今泉忠明さんは「この本が、あなたの世界を広げる手助けになれば」との言葉を寄せています。さあ、あなたも一緒に人間をやめて、動物になってみませんか?
書名:くらべてわかる! 進化のひみつ 人間やめて、動物になってみた
値段:1650円(税込)
著者:今泉忠明(監修) 澤田トラジ(著)
ページ数:160
判型:B5変形
ISBN:978-4-471-10478-8
詳しい情報及び購入は、
高橋書店公式サイトをチェックしてください。