日本と主要5カ国の水道水に関する意識調査の結果と背景

水道水に関する意識調査

株式会社ナックが展開する「クリクラ」は、日常的に水道水を飲む国々からの視点を得るため、日本を含むアメリカ、ドイツ、イギリス、アイルランド、ニュージーランドを対象に「水道水に関する意識調査」を実施しました。調査の結果、日本の水道水の飲用率が42.7%という低水準に達したことが分かりました。これは、対象国に比べて圧倒的に低く、特に「全く飲まない」人たちの割合は他国の2倍から4倍にのぼることが確認されました。

調査の背景

日本の水道水はWHO基準を上回る厳格な管理体制にあり、世界でも稀に見る「安全に飲める国」とされています。ところが近年、PFAS（有機フッ素化合物）という化学物質が問題視されており、一部の地域では水道水や地下水、河川からの検出が相次いでいます。水道法の改正が2026年4月に予定されており、水質管理基準がさらに厳格化される見込みです。このような状況の中、日本人に求められるのは、水道水に対する正しい理解です。

調査概要

- 調査方法: インターネット調査
- 調査期間: 2025年10月22日〜10月28日
- 対象: 日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、アイルランド、ニュージーランドの20代以上、各国300名（計1,800名）

調査結果の要点

1. 飲用率の低下
日本の水道水の飲用率は42.7%で、ニュージーランドやイギリスの74.3%、60%に対して低水準です。この数値が示す通り、日本には「全く飲まない」という選択をする人が非常に多くなっています。

2. 飲まない理由の違い
海外諸国では「安全性」を重視する人が圧倒的多数を占めていますが、日本では「味」がほぼ同等に重要な要素として挙げられています。このことから、日本人は水に対して安全性だけでなく、味も重視する意識があることが分かります。

3. PFASに関する理解の差
海外の多くの国ではPFASの認知度が高い傾向がありますが、意外にも日本人の61.4%がPFASを「聞いたことがない」と回答しました。これは、調査対象国の中で最も高い数値です。

課題と今後の展望

今回の調査結果は、日本人の水道水に対する意識の低さと、水質に対する理解不足を浮き彫りにしました。特にPFASへの認知が低いいことは、持続可能な水の選択において大きな課題となるでしょう。日本には水の安全性に対する過剰な自信が見られ、リスクへの警戒心が不足している可能性があります。

PFASは目に見えるものではなく、自然由来の水でも見えないリスクが存在するため、正しい情報に基づく選択が求められます。今後は、各国の成功事例を参考にしながら、日本の水に対する理解を進め、安全で快適な水選びができるよう取り組むことが必要です。

クリクラが提供する安心・安全な水

クリクラでは、RO膜（逆浸透膜）を使用し、PFASを含む有害物質を限界まで除去した水を提供しています。この技術は、バイ菌やウィルスも除去できるため、室内で安全に飲むことができます。また、すべての水質基準をクリアし、厳しい検査のもとで日々品質を管理しています。安心して飲める水を提供するために、今後もクリクラは不断の努力を続けてまいります。