SWCC、光ファイバ事業を冨士電線に集約
SWCC株式会社(神奈川県川崎市)は、光関連ビジネスの収益を向上させるため、内部再編を決定しました。これにより、汎用光ファイバ関連製品が冨士電線(神奈川県伊勢原市)に集約され、効率的な運営を目指します。
再編の背景
データセンターの建設ラッシュが続く中、SWCCグループは、海外市場向けの戦略製品に集中することで成長を図ります。一方、国内の建設市場は比較的安定した状況が続いており、これに対応するため冨士電線が重点を置きます。この状況に対処するため、SWCCは成長市場に特化し、冨士電線は基盤事業を強化することで双方の事業を拡充させます。
具体的な移管内容
再編に伴い、SWCCがこれまで製造していた汎用光ファイバ関連製品が冨士電線に移管され、来る2026年4月には冨士電線が「TOKYO FUJI」ブランド名でこれらを販売開始します。SWCCは、主に「e-Ribbon®」などの戦略商品にリソースを集中させることで、製品開発の効率を高めていく考えです。
再編の効果
この再編によって、SWCCは成長機会を捉えた製品開発に力を入れ、冨士電線は「TOKYO FUJI」ブランドを活かして国内市場での拡販を行います。また、両社は商流の統合や製造物流の効率化を実施し、顧客へのサービス向上を図ります。これにより、リソースの重複を解消し、業務効率を向上させることが期待されています。
持続可能な社会への貢献
SWCCグループは、事業再編を通じて成長事業を拡大し、顧客の多様なニーズに応えていく方針です。「いま、あたらしいことを。いつか、あたりまえになることへ。」というSWCCのパーパスに従い、高付加価値製品を通じて持続可能な社会の実現に貢献する意気込みを示しています。
この再編によって、SWCCグループはより一層の成長を目指し、今後の展開に注目が集まります。顧客満足の向上と合わせて、社会全体への貢献を志向しています。新たな戦略の実施が、どのような成果をもたらすのか、引き続き注視が必要です。