都市型農園「Bay Village Farm by grow」で収穫祭が実施
東京都のお台場に位置する「トレードピアお台場」。その敷地内にある都市型農園「Bay Village Farm by grow」で、先日収穫祭が行われました。本イベントは、農と食の民主化を目指すソーシャルインパクトスタートアップ、プランティオ株式会社が主催しました。約60名の参加者は、この特別な日を楽しみながら、農作業を通じて友好を深めました。
収穫の喜びと美味しさ
この都市型農園は、今年4月末に始動し、約4か月の手入れを経て、立派なすいかや香り豊かなバジルなどが実りました。参加者たちには、自ら収穫する楽しみが提供され、その後、キッチンカーで提供されたエスニック料理に変身させて味わいました。特に、採れたての野菜やハーブの香りは、皆さんの食欲を刺激し、賑やかな会話の中で自然な交流が生まれました。
農作業が生む新しいつながり
会場には、多くの参加者の笑顔があふれました。自分の手で育てた野菜やハーブを収穫した瞬間、参加者の一人が感慨深い表情を見せ、「本当に実るのかな」と当初の不安が解消された瞬間を語りました。また、最初の畑作りの大変さを仲間と協力して乗り越えた経験が、達成感をもたらし、毎朝の水やりが楽しみだったことについても言及していました。
これらの交流は自然なもので、農業がもたらす相互理解の場として機能しました。参加者の中には、農作業を通じて同じビルで働く仲間と親しくなり、今日の収穫祭にも一緒に来ていた方もいました。「Bay Village Farmのおかげで新しい友達ができて嬉しい」との声もありました。
「Bay Village Farm by grow」の独自性
この農園は、プランティオが展開するアーバンファーミングブランド「grow」によって運営・設置されています。個々の区画ではなく、農園全体を会員で共有する共同栽培スタイルを採用しているため、参加者同士のコミュニケーションが活発に行われます。2025年4月の開園から、地域でのリアルなつながりの場としての役割を果たしています。
日常的に農作業を行うことで、参加者同士が協力し合うことが不可欠となり、いちご地所株式会社の「トレードピアお台場」とプランティオが連携して進めることで、ビル内のテナント同士の関係構築も促進されています。農と食を通じて育まれる絆から、多くの人々が新しい出会いや思い出を得ています。
最後に
今後も「Bay Village Farm by grow」では、農作業を通じての交流や体験イベントを計画しています。植物を育てる楽しみ、美味しい食に触れることの喜び、そして人とのつながりを大切にしながら、持続可能な農業の未来を探求していくことが期待されています。この取り組みは、ぜひ注目したい次世代の農業モデルとなることでしょう。