近藤建設がAI施工管理サービスを全現場に導入
埼玉県ふじみ野市を拠点にし、年間100棟以上の注文住宅を手がける近藤建設株式会社は、AI施工管理サービス「zenshot」を導入しました。これにより、働き方を改革する取り組みが進められています。
導入の背景
近藤建設はKONDOグループの一員として、土地活用やビル・マンションの設計など多岐にわたる事業を展開しています。自社大工の育成に力を入れ、高いクオリティを求める顧客の期待に応えることで信頼を築いてきました。しかし、現場監督が多くの現場を移動するため、時間の無駄や効率化が課題となっていました。
そこで2023年から、若手とベテランのチーム体制が形成され、業務の効率化が図られることに。AI施工管理の「zenshot」は、現場を360度カメラで可視化し、進捗確認のための訪問を減らすことを目的としています。このツール導入により、現場の管理がはるかにスムーズに行えるようになりました。
導入効果
「zenshot」の導入により、さまざまな効果が見込まれています。まず、遠方現場への移動時間が大幅に削減され、若手監督は必要な時にのみ現場を訪れることが可能になりました。この業務分担により、ベテラン監督は事務的な業務や専門性の高い現場に専念できるようになりました。
また、顧客からの細かな要望にも「zenshot」を活用することで、効率的に応えることができ、顧客満足度も向上しています。さらに、現場の清掃状況や安全管理が徹底されるようになり、全体的な品質向上にも寄与しています。
現場の声
住宅施工グループのマネージャーである工藤俊美氏は、「毎朝の撮影がルーティンとなり、全ての進捗を短時間で確認できるのが大きな利点」と語ります。こうした現場管理の進化は、若手監督にとってもプレッシャー軽減につながり、チーム全体のサポート体制が整いました。
zenshotについて
AI施工管理サービス「zenshot」は、建設現場における業務の省人化と効率化を実現するためのツールです。360動画データから現場状況を自動で構造化し、時間の経過による変化を捉え、インサイトの抽出を可能にします。これにより、施工管理の質が高まり、各チームの業務がしっかりと結びつくようになっています。
まとめ
近藤建設はAI施工管理「zenshot」を導入することで、現場の効率化と働きやすい環境の整備に向けて前進しています。AI技術の活用はこれまでにない真の働き方改革を推進し、建設業の未来を切り開く可能性を秘めています。