長浜市が滋賀県初のリユース事業「おいくら」と連携開始

長浜市が目指すリユース社会の実現

はじめに

2023年10月の3R推進月間を契機に、滋賀県の長浜市は新たなリユース事業を開始しました。住民同士の不要品交換が行われていた過去とは異なり、今回は株式会社マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」と連携し、市民のリユース意識を高めることを目指しています。

背景

長浜市では、住民のリユース活動を促進する施策が不十分で、まだ使用可能な品々が廃棄される実情がありました。この課題を解決するため、市はマーケットエンタープライズに協働を呼びかけ、リユース活動を通じて循環型社会の実現を目指すことになりました。

「おいくら」とは

「おいくら」は、不要品を売りたい方が簡単に査定を依頼できるリユースプラットフォームです。利用者は、全国の加盟リサイクルショップに一括で査定を依頼できるため、手軽に最適な買取価格を比較することが可能です。多くの人々が利用しており、現在までに約130万人が登録しています。

長浜市の特有の課題

長浜市では、粗大ごみの収集に年に2回の指定集積所での集荷が行われています。しかし、多くの市民が大型の不用品の運び出しに苦労しており、出張買取サービスが求められていました。また、冷蔵庫や洗濯機など、一部の家電製品は回収の対象外であるため、市民からの要望も強く寄せられていました。

「おいくら」による解決策

「おいくら」のサービスを通じて、不要品を自宅内から引き取りに来てくれる出張買取が実現されるため、市民の負担が大幅に軽減されることが期待されています。さらに、使用可能な家電製品も買取が可能で、査定依頼から最短で買取が成立することもあります。これにより、市民への直接的なサービス提供が実現し、自治体の廃棄物処理量の削減にも寄与するでしょう。

今後の展望

10月15日には、長浜市の公式ウェブサイトに「おいくら」の詳細情報が掲載され、市民は直接、買取査定の申込みができるようになります。この取り組みを通じて、不要品のリユースが進み、廃棄物削減につながることが期待されます。市民の意識が変わり、リユースが当たり前になることで、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。