クレ・ド・ポー ボーテとユニセフのパートナーシップが目指す未来
グローバルラグジュアリーブランド、クレ・ド・ポー ボーテは、国連児童基金(ユニセフ)と連携を結び、科学・技術・工学・数学(STEM)教育を通じて、世界の少女たちの未来を切り開くプロジェクトを展開しています。このパートナーシップは2019年にスタートし、これまでに累計1,240万人以上の少女たちに支援を提供しています。
ジェンダー格差の現状
STEM分野における女性の割合は依然として30%未満。特に日本では、世界経済フォーラムの「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート2024」によると、146カ国中118位という厳しい現実があります。また、日本の女子学生の数学・科学における成績は優れているにもかかわらず、STEM分野での卒業生はわずか16%にとどまります。このような背景から、クレ・ド・ポー ボーテとユニセフは、パートナーシップを通じて教育の格差を解消し、将来のリーダーを育成することを目指しています。
Skills4Girlsプログラムの取り組み
このパートナーシップの中心となるのが、「Skills4Girls」という地域密着型のプログラムです。このプログラムを通じて、地元の少女たちにSTEM分野の知識、リーダーシップ能力、クリティカルシンキング、問題解決力を育む機会を提供しています。実際、AIに特化したサイエンスキャンプや、STEM分野での女性リーダーとのメンタープログラムを展開し、少女たちが未来に向けたスキルを習得できる環境を整えています。
この活動の資金の一部は、クレ・ド・ポー ボーテの商品の売上から充てられており、中でも「ル・セラム」が代表的です。この製品の売上の一部がユニセフのプログラムを支援するために寄付されており、個々の消費が教育の未来につながっています。
結果と展望
2025年の初頭には、クレ・ド・ポー ボーテの代表者がキルギス共和国を訪れ、少女たちに対する支援の成果を視察しました。この国では女子学生の自然科学や工学分野における割合がわずか9%に過ぎない中で、「Skills4Girls」は15~17歳の少女たちにSTEM分野の基礎を教え、未来への扉を開く役割を果たしています。
クレ・ド・ポー ボーテの副チーフブランドオフィサー、川西尚美氏は、「ユニセフとのパートナーシップを通じて、私たちは少女たちの成長を支援しています」と語ります。彼女は、プログラムを通じて少女たちが学ぶのはSTEM分野の知識だけでなく、さまざまな力も同時に育成していると述べています。
ユニセフ本部のカーラ・ハダッド・マルディニ局長も、パートナーシップによって「世界を変える力を持つ少女たちに教育の機会を提供していくことが重要だ」と語っています。彼女はこの取り組みが個人だけでなく地域社会全体に持続可能な成長の基盤をもたらすことを期待しています。
まとめ
クレ・ド・ポー ボーテとユニセフの共同プロジェクトは、教育と美の融合を通じて世界中の少女たちに新たな未来を切り拓く手助けをしています。この試みに参加することで、消費者一人ひとりが教育の大きな変化に寄与できるのです。これからも、このパートナーシップの活動に注目し、応援していきましょう。