FUJIFILMとMRTが手を組んで新たな医療モデルを構築
2026年2月2日、ホーチミン市にて、MRTベトナムとFUJIFILMベトナム、さらにVIETNAM JAPAN MEDICAL SERVICES JOINT STOCK COMPANY(VJM社)は、ベトナムの医療の質向上を目指す協力覚書(MoC)を締結しました。この新しい取り組みは、日本の医療モデル「オールジャパン」をベトナムに展開し、国の医療水準を引き上げることを目的としています。
ベトナムの医療課題
ベトナムにおいては、がんや虚血性心疾患などの生活習慣病が主要な死因となっています。これらの病気は早期発見が鍵となり、適切な治療を受けることで死亡率は大きく低下します。しかしながら、現在の健診の受診率はわずか3.5%と非常に低迷しています。この現状を受けて、FUJIFILMは2024年7月から「NURA(ニューラ)」というがん検診中心の健診センターを設立し、質の高い健診サービスを提供することを決定しました。
NURAの機能と展開
FujifilmのNURAセンターでは、最先端の医療機器とAI技術を駆使し、短時間で結果フィードバックが可能なシステムを採用しています。このセンターは、インド、モンゴル、アラブ首長国連邦、タイにも展開されています。今後、南アフリカやフィリピン、マレーシアにも新設される計画です。
「オールジャパン」モデルの具体的内容
この覚書に基づく具体的な取り組みとしては、以下のことが挙げられます:
1. 日本の医療チームによる専門的なセカンドオピニオンや遠隔医療相談サービスの提供。
2. 患者を日本国内の医療機関に紹介する体制の整備。
3. ベトナム現地の医療機関と連携し、医師の知識向上を図る活動。
4. FUJIFILMの医療画像ソリューションや機器の導入。
これにより、ベトナム国内の医療従事者や患者に質の高い医療サービスを提供していくことが可能になります。
MRTベトナムの人材育成プラットフォーム
MRTベトナムは、2025年10月から「MRT HUB」という医療人材プラットフォームを本格始動し、約10万人の医師が参加するこのプラットフォームを通じて、専門的な講義を行い、医師の知識や技能の向上を目指します。
企業のコメント
FUJIFILM VIETNAMの諸田守氏は「この提携により、最先端の技術をもってベトナムでの健診文化の発展に貢献できることを嬉しく思います」と語りました。またVJMのDương Thùy Mai氏は、「母国にいながら日本の医療を受けられる環境を提供できることを約束します」と述べ、期待を込めました。
未来への展望
今後、MRTベトナム、FUJIFILMベトナム、VJM社は、ベトナム国内における「オールジャパン」医療モデルの進展を通じ、日本の高品質な医療サービスを提供し続けることを誓っています。また、これにより得られた知見は、他の東南アジア諸国にも展開され、「ASEAN No.1 医療DX・医療人材プラットフォーム」の実現に向け、さらなる発展を目指します。