藻場再生に向けた新たな取り組み、Jブルークレジット認証を取得

長崎県新上五島町における藻場再生活動

株式会社東陽テクニカは、長崎県新上五島町において藻場再生・保全に向けた活動を行い、国土交通省が認可するJブルークレジット®の認証を得ました。この活動は、上五島町漁業協同組合や株式会社E-SYSTEM等、地域の多くの関係者との協力により進められています。

Jブルークレジット®とは？

Jブルークレジット®は、海洋生態系でのカーボン吸収を評価する制度で、第三者による審査を経て認証されたものです。これにより、さまざまな取り組みが認められ、その実績が期待されています。

新上五島町では磯焼けが進行し、漁業資源が減少しています。この問題を解決するため、上五島町漁協は食害生物であるウニの駆除活動を行いながら、藻場の再生に努めてきました。しかし、その方針をさらに効果的に実施するために、「新上五島地区藻場再生・保全活動組織」が2024年に設立され、東陽テクニカなどもその一員として参加しています。

活動内容

今回の活動の中心となるのは、上五島地区での藻場再生です。この地域では2015年からウニの駆除活動が開始され、その結果、小型の褐藻類が繁茂するなど、藻場の再生が確認されています。東陽テクニカとE-SYSTEMは、この海域における再生状況をモニタリングし、持続可能な資源管理に貢献しています。

今後の展望

今回認証を得た活動を基に、地域の関係者と連携しながら新上五島町での活動をさらに拡大していく予定です。東陽テクニカは、海洋のモニタリング技術を提供し、定量的で正確な測量方法の確立を目指します。これにより、藻場の保全と再生が進むことを期待しています。

モニタリングには、ポータブルデジタル計量科学魚群探知機「DT-X Extreme Echosounder」を使用し、水底の深度や底質の状況を正確に把握しています。また、ドローンによる空撮や防水カメラによる水中撮影を駆使して、調査結果の精度を高めています。