三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰Zシリーズ」が受賞
三菱電機株式会社は、一般社団法人日本電機工業会主催の「第74回 電機工業技術功績者表彰」で、優秀賞を受賞しました。受賞製品は、2025年度モデルのルームエアコン「霧ヶ峰Zシリーズ」です。この受賞は、近年のライフスタイルの多様化に対応し、個々の快適性を追求した結果に他なりません。
受賞理由と背景
現在、多くの家庭でのエネルギーコストが高騰しており、省エネ需要は高まる一方です。人々が快適に過ごせる室内環境を整えることが求められていますが、その中で快適さと省エネを両立させる技術の開発は必須です。
三菱電機は、2023年から発表した霧ヶ峰シリーズに「エモコテック」を導入し、これは空気の快適性を調整する新たなシステムです。人の感情状態をセンサーによって検知し、空調を最適化することで、クライアント一人ひとりが求める居心地の良さを実現しています。
エモコテックの技術
受賞した「霧ヶ峰Zシリーズ」では、この「エモコテック」がさらに進化を遂げています。主な機能として、非接触で生体情報を計測する「エモコアイ」を搭載しており、これにより利用者の気持ちや状態を把握します。このデータを基に、運転の最適化が図られ、室内の風の強さや温度を適切に調整します。
具体的には、利用者が快適だと感じれば冷暖房を弱めても、それに伴って温度を自動的に調節し消費電力を抑えるようになっています。実際、この技術により冷房時での消費電力が7%、暖房時での消費電力が3.1%削減されています。
日本電機工業界の意義
この表彰は、電機工業に貢献している技術者や企業を称えるものであり、業界の発展を促進するために重要な役割を果たしています。三菱電機の受賞は、同業界における技術革新の象徴ともいえます。
三菱電機の将来展望
三菱電機は今後も技術革新を推進し、持続可能な社会の実現を目指しています。デジタル基盤「Serendie®」を活用し、顧客のニーズに基づいて新たなサービスを展開し、持続可能な開発に貢献する姿勢を堅持しています。1921年の設立から続く歴史を背景に、社会システムやエネルギーシステムなど幅広い分野での事業展開を行っています。
詳しい情報は、
三菱電機公式ウェブサイトをご覧ください。