株式会社コルクが、BIM/CIM共有クラウドサービス「KOLC+」に、Autodesk Navisworks®との連携機能を新たに追加した。この機能により、ユーザーはNavisworksを利用して作成した施工ステップを簡単にクラウド上で共有できるようになる。この新サービスの導入は、特に建設業界において作業の効率化に貢献することが期待されている。
KOLC+は、タブレット端末を使って現場での作業をサポートする機能を備えており、iPadなどのデバイスを利用することで、設計工程の進捗状況をそのまま現場に持ち込むことができる。これにより、施工チームはリアルタイムで情報を共有し、迅速な対応が可能となる。特に、複雑なプロジェクトにおいては、可視化された情報が現場作業における意思決定をサポートし、ミスを減少させる効果が期待される。
Navisworksのビューポイント機能では、BIM/CIMモデルのビュー状態を保存でき、今回のサービスではカメラの視点だけでなく、モデルの表示状態もNWDファイルから抽出してクラウド上に再現することが可能となった。今までは、データを持ち運ぶ際に紙の資料や静止画を参照することが多かったのだが、こうした動的なデータ表示により、現場での業務が大幅に改善される。
加えて、KOLC+はすでにNavisworksのタイムライナー設定をクラウド上で共有できる「4D工程表」機能を提供しており、新たな機能との組み合わせにより、様々な場面での効果的な利用が可能となっている。施工プロセスが複雑化する中、ビジュアル情報を基にした適切なコミュニケーションと情報共有は重要な要素であるため、建設現場においてKOLC+の導入は大いに意味を持つ。
料金プランは、月額3万円(税別)で、追加費用なく利用できる「3Dプラン」が用意されており、50GBのストレージ容量と100ユーザーまでのアクセスが可能。初期投資が不要で開始しやすい点も、企業による採用が進む要因の一つである。
このKOLC+のサービスは、実際に国土交通省の情報共有システム(ASP)としても利用されており、500社以上の企業で導入されている。さらに、国土交通省が推進する「建築BIM加速化事業」の補助対象ソフトウェアにも認定されていることから、公共事業においての信頼性も高い。企業はこの機会にKOLC+を活用し、建設プロジェクトの効率化を進めることが期待される。
今後、KOLC+はさらなる機能拡張やサービスの向上を目指し、建設業界における情報共有のハブとしての地位を確立していくことが予想される。詳細な情報は公式サイトにて確認できるので、興味のある方はぜひチェックしてほしい。