楽しく遊びながら地震を学べる新しい防災ツール
2024年8月1日、神奈川県平塚市を拠点とするIMIARU-DESIGNが新たに発売する「なまずびと防災かるた(地震編)」が注目を集めています。防災の日である9月1日を前に、親子で遊びながら地震についての知識を深める絶好のチャンスが到来しました。これからの日本において、防災意識はますます重要になってきています。
誕生の背景と研究
日本は多くの地震に見舞われる国。そのため、地震が発生してからのためのツール策定が進んでいる一方で、事前に知識を身につける道具は限られています。IMIARU-DESIGNの代表でありデザイナーの石田麻衣子氏は東北地方出身で、大学で「地震と防災」について掘り下げた研究を行ってきました。この経験を元に、生活や遊びの中で自然に防災を学べる方法を模索した結果、新たな防災学習ツール「なまずびと防災かるた」が出来上がったのです。
なまずびとは何か?
「なまずびと防災かるた」は、江戸時代の浮世絵からインスパイアを受けたデザインを取り入れており、特に「鯰(なまず)」の象徴性に着目しています。江戸時代には、地震の象徴であるなまずが災害を予知する存在として重宝されていました。このことから、石田氏は「鯰絵」を子どもたちに親しんでもらうため、ポップでユニークな形にアレンジしました。
学びながら遊ぶための工夫
「なまずびと防災かるた」の特徴は、単なる遊び道具ではない点です。絵札の裏に「防災まめちしき」と呼ばれる小さな知識が記載されています。これにより、絵札を読み上げることでさらに学びを深めることができ、通常のカルタ遊びを通じて楽しく知識を習得することが可能です。また、ふりがなが振られているため、読み書きができる年齢のお子さんから楽しむことができる設計になっています。
五感を活用した独自の学習法
このかるたは、視覚、聴覚、触覚といった五感すべてを使って遊ぶことができるため、単なる学習だけでなく、自然な形での理解を促進します。親子で繰り返し遊ぶことにより、子どもたちは防災に関する言葉や知識をしっかりと身につけていくのです。
商品概要と販売情報
- - 商品名:なまずびと防災かるた(地震編)
- - 発売日:2024年8月1日(木)
- - 価格:2,980円(税込)
- - 内容:絵札44枚、読札44枚、説明書1枚
- - 対象年齢:6歳以上
- - 販売先:BASE、POPUP
- - 公式サイト:なまずびと防災かるた
デザイナーの思い
石田氏は、「なまずびと防災かるた」を作り上げる過程で、地震が発生した時の瞬間的な対応は難しいことを痛感しました。しかし、古き良き知識を再び形にし、遊びを通じて伝えられる手段を模索した結果、カルタという形が閃いたと語っています。彼女の願いは、遊ぶことで防災への意識を高め、少しでも多くの人々の命を守るための助けになればというものです。
制作者について
IMIARU-DESIGNは、2016年に設立され、いまだ多くの人々の想いを形にすることをミッションとしています。石田氏は、日本の伝統や文化を現代風にアレンジし、意味のあるデザインを提供しています。今後も「なまずびと防災かるた」を通じて、多くの家庭に防災の重要性を伝えていくことでしょう。