ボトムアップ型DEIに光を当てる特別対談
最近、電通のウェブサイト「電通報」にて、株式会社リーンオンミーの代表取締役である志村駿介氏と、電通ジャパンのチーフ・ダイバーシティ・オフィサー口羽敦子氏との特別な対談が掲載されました。この対談では、現代社会において重要視されているDEI(Diversity, Equity, Inclusion)のボトムアップ型アプローチについて深く掘り下げています。
DEIの本質とは?
口羽氏は、ボトムアップ型のDEIの核は「自分の中に『レンズ』があること」だと強調しました。つまり、個々が違和感や差異に気づくことが、DEIの取り組みを自分自身のものにするためには欠かせない要素であるとのことです。彼女の言葉を借りれば、「知識の共有が新たな発想を生む」と言えます。例えば、電通が運営する「DEIパーク」においては、知識を学ぶことで「子育て中の女性では管理職が務まらない」という誤解が消えてきました。
他方、リーンオンミーではそのeラーニングを導入した職場で、「障がい特性に関する知識を活かした対話が生まれた」というフィードバックが報告されています。このように、知識が「レンズ」となり、現場での対話や行動が変化していくことが具体例として紹介されています。
知ることが変革を起こす
この特別な対談を通じて、志村氏と口羽氏は「知る」ことの大切さを説いています。彼らは、「Special Learning for Business」を通じて、企業の現場で小さな変革が起きることを目指しています。口羽氏は、「トップダウンではなく、一人ひとりが主役となり、静かな革命を起こす支援を行いたい」と語りました。
インクルーシブな雇用を実現するために
また、リーンオンミーが提供するeラーニング「Special Learning for Business」は、障がい者雇用に力を入れる企業や特例子会社にとっての重要なリソースです。対面研修を取り入れたハイブリッド型の教育プログラムは、ただの理論だけではなく、実践的なスキル向上に寄与する内容となっています。特に「見えない障がい」に配慮した接客マニュアルの作成など、具体的なサポートも行っています。これは、インクルーシブ雇用を支えるために欠かせないサービスです。
将来のビジョンと取り組み
また、リーンオンミーは2025年に開催される日本国際博覧会にも関与しています。公益社団法人2025年日本国際博覧会協会とのアドバイザリー契約を結ぶことで、ユニバーサルサービスのガイドライン策定や職員研修を通じて、万博におけるインクルーシブな運営に寄与しています。
このように、リーンオンミーは障がい者がより良く社会に参加できる環境を整えるために、様々な活動を行っています。最終的には、「障がいがある人もない人も一緒に楽しめる社会」を実現することに貢献していく姿勢が見えます。
今後も、彼らの取り組みがより多くの企業に広がり、DEIの重要性が浸透していくことに期待が寄せられています。対談の全文は
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